キーラ・ナイトレイ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』出演前の発言
10代の頃から俳優として活動し始め、現在では多数の映画賞にノミネート経験のある俳優として、時代劇からヒューマンドラマ、ラブコメまで多岐にわたる作品に出演してきたキーラ・ナイトレイ。そんな彼女は、1999年の映画『スター・ウォーズ/ファントム・メナス』でナタリー・ポートマン演じるアミダラ姫の影武者を演じたことは有名。そして2002年に『ベッカムに恋して』によって映画ファンの間で注目されるようになったが、世界的スターへと成長したのは2003年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』でメインキャラクターの1人であるエリザベス・スワンを演じたことがきっかけ。
同年には『ラブ・アクチュアリー』も公開され(※日本において『ラブ・アクチュアリー』は2004年2月公開)、キーラの人生を変える年になった。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のほうが数ヵ月公開は早かったものの、じつは先に撮影が行なわれたのは『ラブ・アクチュアリー』のほう。そして、キーラは『パイレーツ・オブ・カリビアン』にまったく期待していなかった! 『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督が、20周年記念の特別番組でこんな思い出を明かしている。
「撮影中にキーラと座っていた時に、『次にするのは何なの?』と聞いたら、彼女が『上手くいくと思わないんです。海賊の映画で、それっていつも失敗しますよね』と言っていたのを覚えていますよ」
製作にジェリー・ブラッカイマー、主演にジョニー・デップを迎えたディズニー映画でありながら、キーラは上手くいかないだろうと考えていた! しかしじつはこれはキーラだけの予想ではなく、当時は映画業界で“海賊映画は当たらない”というジンクスがあった。そのため、『パイレーツ・オブ・カリビアン』はそのジンクスを覆した映画としても知られている。つまり、制作時にはキーラ以外にも多くの人が失敗するだろうと予想していたということ。
しかし、それでもなお作品への出演を決めたキーラの判断は、シリーズがその後5作品に続く大ヒットシリーズになったことを考えれば大正解だったといえる。
(フロントロウ編集部)