ファンタジーを楽しんだジェナ・オルテガ
映画『チャーリーとチョコレート工場』や『シザーハンズ』などのティム・バートン監督が初めて手掛けたドラマ『ウェンズデー』は、Netflixにおいて配信開始から1週間で最も視聴された英語のドラマとなる記録を樹立。大ヒットを記録している。
シーズン1は8話からなり、残された疑問もあることから、シーズン2の制作も確実視されている。とはいえ、シーズン1の最後ではメインのミステリーの真相が明らかに。『ウェンズデー』らしい展開に、バートン監督のセンスが感じられた。
そして本作はキャスティングも秀逸だった。ウェンズデーを演じたジェナ・オルテガや、91年と93年の映画『アダムス・ファミリー』シリーズでウェンズデーを演じ、本作ではソーンヒルを演じたクリスティーナ・リッチ、そして校長を演じたグェンドリン・クリスティーの演技は輝いていた。
クリスティーナが公開した舞台裏写真。
そんな彼女たちの存在感は、終わりに向けてどんどん増加。視聴者が驚く展開もあったが、それらについてジェナはこんなことを思っていたと米ETに話した。
「それにちょっと感謝してるんです。(最後の展開について)そんなに心配していませんでした。ウェンズデーが何をするのかが楽しみでした。脚本に書かれているのを読むのと(画面で見るので)は違いますからね。私はこれまでに本格的なファンタジー作品をやったこともなかったので、どのようになるのか気になっていました。
撮影の日を覚えています。クリスティーナが、『手に銃を持ってる。ハチが銃に止まるとあなたが言って、私たちは撃たないと決める』と言いました。論理的に疑問に思うことも多いですが、このようなドラマはわざとらしくて楽しいものなので、真剣に考える必要はないのです。時には、論理的な考えを止め、ファンタジーに進ませれば良いのです」
ファンタジーを楽しめば良い。ウェンズデーが自由に動き回れば良い。
ジェナは撮影中に、ウェンズデーを演じることについて、「感情のないキャラクターに、感情的な変化がなければいけない。それをどうするかを見つけるのは本当に興味深いことでした。つまり、彼女はどうにか物語を進めなくてはいけないけど、そうするなかで、彼女の感情のなさに誠実であるにはどうしたら良いのか?」と悩んでいたが、ウェンズデーを演じるなかで自分なりのやり方が分かったのだろう。『ウェンズデー』の全8話を通してその自然さが流れ、最後の展開にも繋がっていった。
ウェンズデーというキャラクターをものにしたジェナは、もしシーズン2が制作されるのであれば、彼女にはよりダークになってほしいという。
(フロントロウ編集部)