イギリスの作家であり、とくに児童文学の分野で有名にもかかわらず“ブラックユーモア”で有名なロアルド・ダール。日本でも『チョコレート工場の秘密』を知っている人は多いのではないでしょうか。そんな彼の『マチルダは小さな大天才』もファンから人気が高く、そのミュージカル版はローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞を受賞するなど、非常に高い評価を得ています。Netflixによる『マチルダ・ザ・ミュージカル』は、このミュージカルが基になっています。
主人公のマチルダは類まれなる頭脳と超能力を持ち、両親は酷い人格なものの、学校の先生であるミス・ハニーと深い絆を築いています。そんななか、クランチェムホール小学校の凶悪なトランチブル校長によって学校生活にも暗雲が。しかしマチルダや子どもたちは闘うことを選び、運命を切り開いていくのです…!
子どもたちが悪い大人に抵抗し、反旗を翻す。この物語が存在することは、どれだけ価値のあることでしょうか。さらにミュージカルでは、楽曲「Revolting Children」もあります。この曲の歌詞の一部は、このようなものです。
「私たちは反乱すべき時期の反抗的な子ども/反抗的な歌詞で反抗的な歌を歌う/反乱はやめない/反乱が終わるまで」
子どもたちが大人の顔色をうかがうことなく、社会のおかしさに気がつき、声をあげ、社会を変えていくこと・いけることは、いつの時代でも最も重要なことの1つです。イギリスらしいブラックユーモアと反骨精神、そして美術センスを持って制作された『マチルダ・ザ・ミュージカル』は、今この社会を生きる多くの人に見てほしいと思います。
『マチルダ・ザ・ミュージカル』はクリスマスの12月25日より、Netflixで独占配信開始。
(フロントロウ編集部)