WWEのソーニャ・デヴィル、「自分が愛する女性に対してフェアじゃない」
アメリカのプロレス団体WWEのプロレスラーであるソーニャ・デヴィルが、WWEがネクストスターを発掘するリアリティ番組『タフ・イナフ(原題:Tough Enough)』の中でガールフレンドがいることを公表した時の心境を米情報番組『Today』で明かした。
「(番組内で)最初に聞かれた質問が『付き合っている人はいるの?』というものでした。その時、全国放送のテレビ番組で正直に話すかウソをつくかに迫られたわけです。だから本当のこと言いました。結果、それが私のカミングアウトとなったわけです」
さらにソーニャは、WWEとのインタビューで、「ガールフレンドがいるということを公言したことも、そのフレーズを使ったこともなかったんです。でも、頭の中をよぎったのは、『自分が愛する女性に対してフェアじゃないな。彼女を秘密にしておくのは、彼女にとってフェアじゃないな』という思いでした」とコメント。そして収録後、自身のセクシャリティについて知っていた数少ない人だったという母親にすぐに電話をして、「全国放送でカミングアウトした!」と伝えたそう。ちなみに2015年に放送された同番組に出演した当時、ソーニャは21歳だった。
リアリティ番組の方は11位で終わるという結果になったが、番組出演後、彼女のスター性を信じたWWEと契約し、ソーニャはレズビアンであることをオープンしている史上初のWWEスターに。ファンのなかにはLGBTQ+当事者も多いそうで、「大半は若いゲイの女性だと思う。多くの人が、私のカミングアウトに触発されてカミングアウトできたと涙ながらに話してくれました」と語った。
現在はモデル兼フィットネス・インフルエンサーのトニ・カサノ(Toni Cassano)と交際しているソーニャは、WWEにもっとLGBTQ+の人々のレプリゼンテーション(表象)が増えて欲しいと思っているそうで、「自分が子どものときに、自分の憧れの人が(SNSで)アドバイスをくれていたらきっと私はそれを重宝したと思う」という思いから、インスタグラムやツイッターでくるLGBTQ+のファンからの相談には積極的に乗るようにしているという。(フロントロウ編集部)