※この記事には映画『アメイジング・スパイダーマン2』のネタバレが含まれます。
『アメイジング・スパイダーマン』で共演したアンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーン
マーク・ウェブ監督作品『アメイジング・スパイダーマン』を撮影していた2010年に意気投合し、交際に発展したピーター・パーカー/スパイダーマン役のアンドリュー・ガーフィールドとグウェン・ステイシー役のエマ・ストーン。
2人は2012年に同作が公開された後も順調に交際を続け、2015年に破局するまでおよそ4年にわたって交際。その間の2014年にはシリーズ2作目『アメイジング・スパイダーマン2』が公開されているが、2人は同作の撮影中に意図的に口をきいていなかった時期があったという。
アンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーンが口をきいていなかったワケ
2022年に刊行されたショーン・オコネル氏の著書『With Great Power: How Spider-Man Conquered Hollywood during the Golden Age of Comic Book Blockbusters(原題)』のなかで、『アメイジング・スパイダーマン2』を撮影時のエピソードが綴られており、同作でVFX スーパーバイザーを務めたジェローム・チェン氏は「アンドリューとエマが意図的に1週間口をきいていなかったのを覚えています」と同書に語っている。
アンドリューとエマが意図的に口をきいていなかった時期に撮影されていたのは、同作のクライマックスで描かれた、エマ演じるグウェンが命を落とすシーン。アンドリューは当時、気持ちを作るためにエマを目に入れることすら拒否していたといい、チェン氏は当時のアンドリューの様子についてこう明かす。「アンドリューは(エマに)こう言っていました。『君を見たくないんだ! シーンに入った時には、僕に対して死人のように振る舞ってくれ』と」。
そうした2人の空気もあってセットは静寂な雰囲気に包まれていたといい、「ものすごく静かでした。ほとんど常にセットは静寂に包まれていました。アンドリューが入ってきて、こらえきれずに涙を流していたのを覚えています。それが何時間も続いたのです。過酷なものでしたが、力強かったです」とチェン氏は振り返った。
また、エマも同様に当該のシーンを撮影していた時にはアンドリューの顔をまともに見るものができなかったそうで、「目を開いてアンドリューを見ることができませんでした。彼を感じることはできましたが、顔を見るというのは、胸が痛かったです」と同書に語った。
2人が当時プライベートでも交際していたことを考えれば、エマ演じるグウェンが亡くなるという演出はお互いにとって相当辛いシーンだったはず。ファンの心を打つシーンになった背景には、1週間口をきかないことを自分たちに課した2人の努力があった。(フロントロウ編集部)