トム・ハンクスは、自身の出演作を見ることはないという。その理由とは?(フロントロウ編集部)

トム・ハンクスの後悔

 映画『フォレスト・ガンプ』や『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』などで知られ、これまでにアカデミー賞主演男優賞を複数回受賞しているオスカー俳優のトム・ハンクス。コメディからシリアスな作品まで、映画の雰囲気に合わせた演技ができる実力派だが、自分の演技力にまだまだ納得がいっていないところがあるよう。

 米ポッドキャスト番組『The Great Creators with Guy Raz』で、演技をするという行為について「信憑性と格闘して」おり、「俳優として生きるために嘘をつくことと、人間としての自分に嘘をつくことの間で闘っている」という苦悩を明かしたトム。

 そして、過去の作品を見ると、「その中にある欺瞞。失敗」が見えてしまうため、なんと自分の出演作を見たことがないという! 「『あぁ。この機会をダメにした』と思ったこともある」と話す彼は、俳優として消えない向上心を口にした。

画像: トム・ハンクスの後悔

 「そして今のところ、見ないと選んだというわけではなく、終えた後に自分が充分でなかったと気がつくからです。自分が本当は行けたはずのところまで行けなかった」

 自分はもっと上手くできたはずだ。そんな思いを、トムほどの俳優であっても感じているとは。いや、むしろそう考えているからこそ、実力を高めてこられたのだろうか。

 プライべートでは、人の結婚式に乱入することが好きだったり、孫に甘々だったりするトムは、仕事においても、『ダ・ヴィンチ・コード』の撮影中におならをしてしまって現場を笑わせたという逸話などがあり、どのような場においてもリーダシップを持った明るいムードメーカー。一方で、自分自身にはかなり厳しい視線を注ぎ、実力を磨いてきたのだった。

(フロントロウ編集部)

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