ヘンリー王子とウィリアム皇太子は、父チャールズ国王がカミラ王妃と再婚することに当初反対していたという。(フロントロウ編集部)

ヘンリー王子とウィリアム皇太子は父の再婚に反対だった

 ヘンリー王子が、2005年に父チャールズ国王カミラ王妃と再婚したときのことを回顧録『Spare(原題)』で振り返った。

 チャールズ国王とカミラ王妃は、国王が独身の頃から交際しており、故ダイアナ元妃と国王が結婚してからも関係が続いていたとされている。そういった事情から、カミラ王妃は長年、ダイアナ元妃とチャールズ国王の結婚生活を破滅に追いやった張本人として厳しい批判にさらされてきた。

 そして、そんなカミラ王妃に対して、チャールズ国王とダイアナ元妃の子息であるウィリアム皇太子とヘンリー王子が複雑な感情を抱いていたことは言うまでもない。90年代後半の話だが、ヘンリー王子はカミラ王妃がおとぎ話に出てくる悪い継母のように「自分に残酷なことをするのではないか」と思っていたそうで、兄のウィリアム皇太子も父の不倫相手だったカミラ王妃について「長い間、疑念を抱いていた」という。

画像: ヘンリー王子とウィリアム皇太子は父の再婚に反対だった

 その後、実際にカミラ王妃と会って、彼女が“意地悪な継母”であるというネガティブなイメージは払拭されたが、交際するだけならともかく再婚には反対だったそうで、ウィリアム皇太子と2人で“再婚しないでほしい”とチャールズ国王にお願いしたと『Spare』には書かれている。

 しかし、チャールズ国王にとって愛する人=カミラ王妃と結婚することが幸せなのだと気づいたヘンリー王子とウィリアム皇太子は、自分たちの母親を裏切って傷つけたとはいえ、一途な愛を貫いた父の決断を尊重することにしたそう。

 「ウィリアムと私が(再婚を)やめてほしいと言ったにもかかわらず、父は実行に移しました。私たちは父と握手をして、彼の幸せを祈りました。悪い感情はありません。私たちは、父がついにずっと愛していた女性と一緒になれるのだということを気づいたのです」

 なお、ヘンリー王子は、「たしかに、カミラは両親の結婚生活を崩壊に導いた中心人物です。それは、母が自分たちの前からいなくなった責任の一端が彼女にあるということでもあります。でも、私たちは彼女が他の人たちと同じように激流に巻き込まれたのだと理解しました。私たちは彼女を責めることはしませんでした。むしろ、父を幸せにしてくれるなら喜んで許します」とも『Spare』に綴っている。(フロントロウ編集部)

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