小説『ファイト・クラブ』を執筆したチャック・パラニュークが、映画の撮影で知り合ったブラッド・ピットに影響されていた。その理由とは?(フロントロウ編集部)

ブラッド・ピットは“あそこ”が完璧

 1996年にチャック・パラニュークが発表した小説『ファイト・クラブ』は、その後1999年にデヴィッド・フィンチャー監督の手によって映像化。ブラッド・ピットとエドワード・ノートンが主演を務めた映画は、今はカルト的人気を誇る映画の代表作となっているが、公開当時は酷評が飛び交った異色作でもある。ブラッドは当時、「オーマイゴッド。なんてことを俺たちはやったんだ?なにが起こったんだ?これは最高だと思ったのに」と監督にこぼしたという

 しかし本作は、その後名作として評価されるようになっただけでなく、原作者のチャックにとってもインスピレーションを得る機会になっていた。というのも、彼は撮影現場で会ったブラッドの“ある部分”に目が釘づけに。スペインのメディアEL PAÍSによるインタビューで、チャックは当時をこう振り返っている。

 「私たちは全員、自信を持てない部分がありますよね。例えば、私は子どもの頃から首を隠したいんです。長すぎるので。プロモーションで写真を撮る時にはいつもタートルネックを着ている理由はそれなんです。でも、ある時まで口に注意を払うことはなかった。友人が『ブラッド・ピットの完璧な唇がどれだけ魅力的か気づいた?』と言う時まではね。ブラッドの唇はとてもはっきりしていて、とてもふっくらしているんです」

画像: ブラッド・ピットは“あそこ”が完璧

 ハリウッドの最前線で何十年と活躍し、多くのファンがいるブラッドの魅力は様々だが、唇もよく見たら完璧だった…! そして彼の唇は、思わぬ展開でチャックの創造意欲に繋がったよう。

 「それによって、自分の唇も気になるようになってしまった。私のは非常に薄くて、彼みたいなものが必要だった。そこで私は情報を得るために、いくつもの美容外科に連絡をして、フィラーのような効果のある吸引をするものを試してみたんです。完全に最悪でしたね。そしてもちろん、それについて書きましたよ」

 ブラッドの唇のようになりたくて、美容整形を試してみたが上手くいかず、それについて書く。とても小説家らしい結末だが、これもまた、ブラッドの影響力を示す1つのエピソードだろう。

(フロントロウ編集部)

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