おでこの生え際にタトゥーを施す「ヘアライン・マイクロブレーディング」が海外に登場。顔周りの産毛が薄くて悩んでいる人や小顔に見せたい人の間で人気を集めているという。そんなヘアライン・マイクロブレーディングのメリットとデメリットを解説。(フロントロウ編集部)

ヘアライン・マイクロブレーディングって?

 ヘアライン・マイクロブレーディング(Hairline Microblading)とは、おでこの生え際にタトゥーを施すアートメイク技法のこと。極細の針がたくさん並んだ精密なブレード(刃)を使って、生え際に毛のような細い線を1本1本手彫りしていくことで、産毛のボリュームが増えたように見せることができる。

 眉の形をきれいに整えるアートメイク技法「マイクロブレーディング」を応用したテクニックだとされており、タトゥーによる毛流れやシェーディング効果で小顔に見せたり、自分好みのヘアラインをつくったりなど、さまざまな効果が期待できるという。

 マイクロブレーディングを専門とする米ニューヨークの眉サロンHairine Rescueの創業者でクリエイティブディレクターのラモン・パディーヤ氏は、「(ヘアライン・マイクロブレーディングは、)生え際全体、もしくはこめかみだけなど部分的に施すことができる画期的な技術です」と米Byrdieでコメント。自然で立体的な仕上がりになるので、「とくに髪の生え際が薄くなったり、後退したりして悩んでいる女性にオススメです」と話している。

ヘアライン・マイクロブレーディングのメリット

 パディーヤ氏によると、ヘアライン・マイクロブレーディングを取り入れるメリットは、大きく分けて2つあるという。

 まず1つめは、顔周りの産毛が増えたと間違えるほど自然な仕上がりであること。パディーヤ氏は、「ヘアライン・マイクロブレードは、“本物”の産毛との違いを見分けるのが難しいほど、とても自然な仕上がりです。それぞれのクライアントに合わせてデザインを設計していますし、施術前に下書きも行なうので、どのような仕上がりになるのか事前に確認もできます」と明かした。

 2つめは、ノーメイクでもシェーディング効果をキープできること。ヘアライン・マイクロブレーディングは皮膚に色素を加えるタトゥーなので、汗をかいたり水に濡れたりしても落ちる心配ナシ。とくに普段から生え際にシェーディングなどを使っている人は、メイクの時間を短縮することもできるそう。

ヘアライン・マイクロブレーディングのデメリット

 パディーヤ氏によると、ヘアライン・マイクロブレーディングの考えられるデメリットは、ごく普通のタトゥーとほぼ同じ。皮膚に針を刺しながらインクを染み込ませるため、人によっては皮膚炎症などを引き起こす可能性があるほか、年月が経つにつれて色が薄くなる場合があるそう。

 また色素を除去したい場合は、普通のタトゥーと同じく“レーザー治療”が必要になるため、不快感や高額な費用がかかる場合があるそう。

 とはいえ、ヘアライン・マイクロブレーディングは、生え際の薄毛などに悩む人にとっては、長期的に美しいヘアラインをキープするうえで投資する価値のあるアートメイク技法。日本でもヘアライン・マイクロブレーディング施術を行なっているサロンはあるので、気になる人は要チェック。(フロントロウ編集部)

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