アカデミー賞候補者たちがランチで交流を深める
アカデミー賞にノミネートされた作品の関係者や候補者を招待して交流をはかる、毎年恒例のランチ会が2023年も開催された。今年のメニューは、サラダとエリンギ、ワイルドマッシュルームのリゾット、芽キャベツのロースト、ベビーキャロット、ピーテンドリルを使った2コース料理。デザートはオペラケーキ、ガナッシュ、フレッシュベリーだったそう。
会場は、そんな美味しそうな食事を楽しむレストランであると同時に、業界関係者が交流する社交場。今年の最多ノミネートを記録した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(通称エブエブ)』や、去年のメガヒット作『トップガン マーヴェリック』、その他にも『TAR/ター』、『フェイブルマンズ』、『イニシェリン島の精霊』、『エルヴィス』など、数多くの映画関係者が会話を楽しんだ。
『エブエブ』でアジア系女性として初の主演女優賞ノミネートを果たしたミシェル・ヨーと、大スターのトム・クルーズの2ショットも。
社交的なトムは多くの人と話したようで、『エルヴィス』の主演オースティン・バトラーや、人権活動家のマララ・ユスフザイ氏と一緒にいるところをカメラが収めた。
明るく元気なことで知られる『エブエブ』の監督デュオであるダニエルズや、ディアドラ役のジェイミー・リー・カーティスは、彼ららしいノリで写真撮影。それにしても、1番右に立つ映画プロデューサーのジョナサン・ウォンのスーツルックはおしゃれ。
ジェイミーのブルーホワイトなスーツは、上品で素敵。この日はスーツを選んだ女性が多く、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でラモンダ王を演じたアンジェラ・バセットは、シャツもパンツもジャケットも、同じストライプ柄で合わせて遊び心のあるスタイル。『TAR/ター』の主演ケイト・ブランシェットは、イエローベージュのセットアップにコートを羽織って、おしゃれでかっこ良くまとめた。『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のサラ・ポーリー監督は、オレンジのトップにブルーのパンツというカラフルな装い。ネイルのオレンジ色がトップスとマッチしている。
『エブエブ』でウェイモンドを演じたキー・ホイ・クァンは、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で、子どもだった彼の才能を見抜いたスティーブン・スピルバーグ監督と再会して、楽しそう。
オースティンと、『イニシェリン島の精霊』のコリン・ファレルが笑い合う姿も。
ランチ会では、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーのトップであるジャネット・ヤン氏が、昨年のアカデミー賞授賞式で起こったウィル・スミスによるクリス・ロックのビンタ事件にも触れた。ヤン氏は、当初のアカデミーの対応は不十分だったとして、「あの出来事を経て、アカデミーは自分たちの行動に完璧な透明性と説明責任を持たなければならないと学びました。とくに事件が起こった時には、自分たちのためにも、私たちの業界のためにも、思いやりと決断力を持って行動しなければいけない」と語ったという。
2023年、第95回アカデミー賞授賞式は、現地時間の3月12日に開催される。
(フロントロウ編集部)