白髪を発見しても抜かないほうがいいとよく聞くけれど、本当に抜くのはNGなのか気になったことはない? 実際のところはどうなのか、髪の毛の専門家である毛髪診断士に聞いてみた。(フロントロウ編集部)

白髪を抜くのはよくない?

 加齢やストレス、遺伝、不摂生などさまざまな原因で生えてくる白髪。

画像: 白髪を抜くのはよくない?

 そんな白髪を見つけたときの注意点としてよく耳にするのが、抜いてはいけないということ。白髪を抜くとかえって増えるなどさまざまな説があるけれど、実際のところ抜かないほうがいいのだろうか。

 そんな疑問を解消するべく、髪の専門家に質問。教えてくれるのは、「スキンケア」「ヘアケア」「トータルビューティー」の3つを柱にトータルケアできる美容医療を提供する東京・新橋の美容クリニック「ロナロナクリニック」で役員を務める佐藤誠治さん。美容師であり、毛髪診断士でもある佐藤さんに、白髪は本当に抜かないほうがいいのか聞いた。

基本的に抜くのはNG

 白髪を抜くのはNGなのか?という質問について、佐藤さんの回答は基本的にはNG。やっぱり白髪を見つけても抜かないのがベストなよう。

 なぜなら、白髪を抜くことで同じ毛穴から生えている別の髪にまでダメージを与えてしまうから。佐藤さんは、「髪の毛はひとつの毛穴から2~3本、多い場合では4~5本というケースもあります。そのうち1本が白髪であっても残りの髪が白髪というわけではないんです」と話し、1本の白髪を抜いてしまうことで、同じ毛穴の毛根部位を傷つけてしまう可能性が高いと説明。

画像: 基本的に抜くのはNG

 つまり1本の白髪を見つけたからといって意図的に抜くと、同じ毛穴から生えていた髪の毛にもダメージを与えてしまうということ。

 またもうひとつよく耳にするのが、白髪を抜くと増えるという説。増えるから抜かないほうがいいと聞くことがあるけれど、実際には因果関係はないのだとか。髪のダメージを防ぐために抜かないのが得策なのは間違いないものの、抜いたからといって増えるわけではないという。

白髪を切るのはOK?

 白髪を発見しても抜かないほうがいいことが分かったけれど、抜かずに切る処理はどうなのかということも気になるポイント。これについて佐藤さんによると、切ることはOKだという。

 とはいえ注意点もあるそうで佐藤さんは、「白髪がまとまって生えている場合は、切ってしまうと部分的に薄く見えてしまいます」と指摘。そういった場合に目立たせたくないなら、染めることを検討するよう勧めた。

 また切るときには、白髪以外の髪を切らないように刃先が細い眉用のハサミを使用し、ダックカールクリップなどで周囲の髪を留めて切ると失敗しにくいそう。

【おまけ】白髪を防ぐためにできることも

 白髪が生えてくるのを防ぐ方法についても、佐藤さんに質問。できるだけ生えないようにする方法は、どの要因で生える白髪かによっても変わってくるという。

画像: 【おまけ】白髪を防ぐためにできることも

 加齢や遺伝的要因による白髪を防ぐためにオススメというのが頭皮マッサージ。佐藤さんは、「掌や指先で頭皮を包み込むイメージで、耳周りから頭頂部にめがけてゆっくりとマッサージをしてみてください」とアドバイス。頭頂部はとくに血流が滞りやすいため、しっかり流すことが大切だそう。

 そして精神的ストレスが要因の白髪の場合は、リラックスタイムをつくることが重要なのだとか。佐藤さんは、湯舟に10~15分程度浸かり、できるだけリラックスして疲れを取るよう勧めている。

教えてくれたのは…佐藤誠治さん
「スキンケア」「ヘアケア」「トータルビューティー」の3つを柱にトータルケアできる美容医療を提供する東京・新橋の美容クリニック「ロナロナクリニック」で役員を務め、クリニックと一体化した「メディカルヘアサロン ロナロナ」で毛髪診断士と美容師としてカウンセリングを行なっている。
「ロナロナクリニック」「メディカルヘアサロン ロナロナ」公式サイト:https://lonalona.jp/

(フロントロウ編集部)

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