映画『エルヴィス』で伝説のシンガー、エルヴィス・プレスリーを演じてアカデミー主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーが、俳優を辞めることを真剣に考えた時期があったことを告白。(フロントロウ編集部)

オースティン・バトラーが俳優を辞めようと思った理由

 “キング・オブ・ロックンロール”と称される伝説のシンガー、エルヴィス・プレスリーが無名歌手からスターになるまでを描いた伝記映画『エルヴィス』でアカデミー主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーが、2014年に母親が他界したのをきっかけに、自身の俳優としてのキャリアに疑問を抱くようになったと米Access Hollywoodに明かした。

 「母が亡くなってから、これ(俳優)が世の中の役に立つ職業なのかと疑問を持つようになりました。自分が本当に夢見ていることを実現できていないときは、この先、憧れの人たちと一緒に仕事ができるようになるのだろうかと思ってしまうものです」

 2005年に子役としてデビューしたオースティンは、10代の頃に『ハンナ・モンタナ』や『iCarly』、『ウェイバリー通りのウィザードたち』といった大ヒットドラマにゲストとして出演。2013年に『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公キャリー・ブラッドショーの青春時代を描いたドラマ『マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜』 でメインキャストのひとりであるセバスチャン役に抜擢され、ブレイク必至かと思われたが、ドラマ自体の人気が低迷して2シーズンで打ち切りに。それから約3年後に主演を務めたドラマ『シャナラ・クロニクルズ』も2シーズンで打ち切りになるなど、作品に恵まれない時期が続いた。

画像: オースティン・バトラーが俳優を辞めようと思った理由

 当時、俳優として思うように仕事ができていなかったこともあって、引退の2文字が頭をよぎったというオースティン。しかし、毎回、映画を見終わったあとに「世界がより鮮やかに感じられた」ことを思い出して考えが変わったそうで、「無性に泣きたくなって、泣ける映画を見たことがありました。笑いが必要なときは、笑わせてくれました。(俳優を続ければ)私はその一部になれることに気がつきました。そして、ストーリーテリングは太古の昔から人類の一部でした。そういった系譜の一部になれることを光栄に思います」と、俳優を続けようと思った理由を述べた。

 ちなみに、『エルヴィス』がきっかけで注目の俳優のひとりとなった今は、「お菓子屋さんにいる子どものような気持ち」だそう。(フロントロウ編集部)

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