『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァンが、第95回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。難民キャンプでの日々を経験した彼による、感動の受賞スピーチを全訳。(フロントロウ編集部)

キー・ホイ・クァンがアカデミー賞助演男優賞に輝く

 映画『グーニーズ』や『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で有名な元子役であり、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で俳優復帰。しかしその演技で各映画賞を席巻しているキー・ホイ・クァンが、2023年のアカデミー賞でも助演男優賞を受賞! 同賞をアジア系俳優が受賞するのは38年ぶりで、史上2人目。

 子役として有名になるも、その後は演技から離れていた期間が長いキー。数年に1度程度は演技をしていたが、本作でハリウッドに大きく返り咲いた。これまでも、元有名子役の俳優として苦しかった経験を口にしてきた彼が、アカデミー賞受賞で喜びと感謝の感情を溢れさせたスピーチに多く人が涙している。

 「私の母は84歳で、家でこれを見ています。ママ、たった今アカデミー賞を取ったよ!

 私の旅はボートで始まりました。難民キャンプで1年を過ごしました。そしてなぜか、ここハリウッド最大の舞台の上にたどり着きました。このような物語は映画の中でしか起こらないと言います。これが私に起こっているのが信じられません。これが…、これがアメリカンドリームです!

 ありがとう、人生最大の栄誉をありがとうございます、アカデミー賞。私がここにたどりつくために、多くを犠牲にしてきてくれた母に感謝します。弟のデイヴィッド、僕を気にかけて毎日電話をしてくれました。愛してる。ケン、サポートのためにしてくれた全てのことにありがとう。A24、ダニエルズ、ジョナサン、ジェイミー、ミシェル、そして一生の兄弟である『グーニーズ』のジェフ・コーエン。

 そしてすべては、私の人生の伴侶である妻のエコーのおかげです。何カ月も、何年も、20年間私に、いつか私の時が来ると言い続けてくれました。夢というのは信じなければいけないものです。私は自分の夢を諦めるところでした。これを見ているすべての人、夢を信じ続けてください。ありがとう。私をふたたび歓迎してくれてありがとう!愛してる!ありがとう、ありがとう、ありがとう!」

(フロントロウ編集部)

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