映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンだが、『エブエブ』の撮影が終了してから公開されるまでのあいだ、仕事がひとつもなくて健康保険を更新できなかったという。(フロントロウ編集部)

キー・ホイ・クァンが苦労話を明かす

 映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下『エブエブ』)でアカデミー助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンだが、『エブエブ』の撮影が終了してから公開されるまでのあいだ、仕事がひとつもなくて健康保険を更新できなかったことを米トーク番組『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』に明かしている。

 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』などのヒット作に出演してアイドル的な人気を博すも、2000年前後に表舞台からひっそりと姿を消したキーは、『エブエブ』で約20年ぶりに俳優として復帰した。『エブエブ』公開後のキーの評価はうなぎ上りだが、公開を控えているあいだは仕事がなく、俳優としての自信を喪失しかけたという。

画像: キー・ホイ・クァンが苦労話を明かす

 『エブエブ』の撮影は2020年1月から始まったが、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で、半年以上撮影が中断になったほか、映画の公開も2022月3月(※アメリカの公開日程)に延期された。キーはコロナ禍でステイホーム中も色々なオーディションを受けたが、オファーがないまま時間だけが過ぎていった。

 「健康保険の更新期限が迫っていました。なので、エージェントに電話して、『仕事をもらえませんか?何でもいいんです。ひとつでも仕事をすれば最低条件をクリアすることができます。それで来年分の健康保険に加入することができるんです』とお願いしました。でも、ひとつも仕事を得ることができませんでした。2021年がやってきて、私は健康保険を失いました」

 ちなみに、不安になったキーは『エブエブ』のプロデューサーに電話をかけて、「ひとつだけ教えてくれませんか?僕で大丈夫なんでしょうか?」と質問したそうで、“なんでそんなことを聞くのか”と聞き返されたキーが「誰も私を雇いたがらないんです」と告げると、プロデューサーから「キー、辛抱強く待つんだ。待っていればそのうちわかる」と言われたという。プロデューサーの言葉どおり、映画は大ヒットし、キーは同作での演技力を評価されてアカデミー助演男優賞を受賞した。「昨年の3月に映画が公開され、私の人生は変わりました」と、『レイト×2ショー』でキーは語っている。(フロントロウ編集部)

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