2022年11月にオープンしたローソンのサステナブルな実験店舗「グリーンローソン」を知っている?楽しみながら持続可能な地球環境や社会について考えられる、ユニークな店舗を取材してきました。(フロントロウ編集部)

ローソンの実験型店舗「グリーンローソン」って?

 コンビニエンスストア大手の株式会社ローソン(以下ローソン)が、東京・北大塚に昨年オープンした、サステナブルな取り組みがてんこ盛りの次世代コンビニ「グリーンローソン」

画像: ローソンの実験型店舗「グリーンローソン」って?

 現代人にとってコンビニは欠かせない存在なだけに、“次世代のコンビニ”とは一体どんなものなのか興味津々。ローソンが描く新たなコンビニを体験してきました!

一見ノーマルなローソンに見えるけれど…

 「グリーンローソン」の店舗前に着くと迎えてくれるのは、カラフルな看板。すでに醸しているハッピーな雰囲気に、つい足早になり店舗へ。(この看板も環境配慮型再生アクリル板でつくられたものだそう)

画像: 一見ノーマルなローソンに見えるけれど…

 いざ店内に入ってみると、ぱっと見は見慣れたローソンとほぼ同じで、大きく異なることと言えば、通路がかなり広く取られていることくらい。でもそんな店内では、じつは数えきれないほどの取り組みが行なわれていた。

接客してくれるのはアバター店員!

 「グリーンローソン」の数ある取り組みのなかでまず目につくのが、接客してくれる店員がアバターであること! アバターと聞くと中はAI?と思いがちだけれど、「グリーンローソン」のアバター店員は、アバターオペレーターと呼ばれる“中の人”と連動していて、あくまでも対応しているのは人。そのため、まるで目の前に本物のスタッフがいるみたいに会話ができる。

画像1: 接客してくれるのはアバター店員!

 サイネージやレジ横のモニター、スイーツコーナーのモニターにローソンの制服を着たアバター店員が映し出されていて、オススメの商品を教えてくれたり、セルフレジの操作をサポートしたりしてくれる。実際におしゃべりしてみたところ、アバターとは思えないほどスムーズにコミュニケーションがとれたのが驚きで、この初めての体験が新鮮。

画像2: 接客してくれるのはアバター店員!

 アバターの“中の人”であるアバターオペレーターは、「グリーンローソン」に約30人も所属。全国のさまざまな場所から遠隔でアバターとして勤務しているのだとか。

なぜアバター活用?

アバターを活用しているのは、誰もがいきいきと働くことができる「全員参加型社会」を目指すため。時間や距離、年齢、介護、育児などで外出しづらい、またはハンディキャップがあるなどさまざまな事情がある人もアバターとして働くことができるため、誰もが自分らしく働くことが可能に。

冷蔵ショーケースでは見慣れない扉を発見

 店舗の奥には、一面に冷蔵のショーケースが並んでいる。でもなんだかいつも見るショーケースと違うような…。あ!扉がついている‼

画像1: 冷蔵ショーケースでは見慣れない扉を発見

 「グリーンローソン」では、サンドウィッチやサラダ、ドリンクなどが並ぶ冷蔵のショーケースに透明の扉が設置されている。これは、外気の侵入や冷気の漏れを防止するため。この取り組みによって、実際に大幅に省エネを実現しCO2の排出が削減できている。

画像2: 冷蔵ショーケースでは見慣れない扉を発見

まるで近未来!賞味期限が8カ月のコンビニ弁当

 店内で新たに発見したのは、見慣れたお弁当容器に入ったお弁当類。それのなにが珍しいかというと、冷蔵ではなく冷凍コーナーに入っていること。なんと、「グリーンローソン」では、冷凍と冷蔵の両方で同じお弁当が販売されている。

画像1: まるで近未来!賞味期限が8カ月のコンビニ弁当

 しかもその賞味期限は、約8カ月! 冷凍保存しても美味しく食べられるようにと試行錯誤の末に生まれたお弁当で、長期間保存ができて備蓄用に買っておくのにもぴったり。店舗側としても廃棄することが少なくなり、大幅なフードロス削減につながっているという。

画像2: まるで近未来!賞味期限が8カ月のコンビニ弁当

食品ロス削減を目指す取り組みはほかにも

「グリーンローソン」ではそのほか、オーダーを受けてから厨房で調理することでつくりすぎをなくす「できたてモバイルオーダー」というサービスも展開。ユーザーとしてもできたてが食べられて嬉しい限り。

不要な食品や紙袋を回収してくれる!

 店内をよく見ると、見慣れないボックスがいくつか置かれている。そのひとつが紙袋の回収ボックス。これは、使わない紙袋を持ち込んでボックスに入れると、必要な人の買い物袋として再利用される、という取り組み。

画像1: 不要な食品や紙袋を回収してくれる!

 そして、もうひとつのボックスは、家庭で余っている食品を持ち寄ることができるフードドライブ。そのままでは廃棄されてしまう余った食品が、「グリーンローソン」を通じて必要な人や団体に寄付される。

画像2: 不要な食品や紙袋を回収してくれる!

 つまり自分がいらなくなったものが、必要な人の手に渡るということ。取材した日には、紙袋の回収ボックスとフードドライブの両方に誰かが持ち込んだものが入っていた。

レジ袋は“買えません”、カトラリーは“もらえません”

 「グリーンローソン」は、レジ袋有料の一歩先を行っている。使い捨て文化をなくすためにも取り組む「グリーンローソン」は、レジ袋は販売せず、無料のカトラリーも撤廃。きっぱりと姿勢を打ち出している。

画像1: レジ袋は“買えません”、カトラリーは“もらえません”

 その代わりに、マイカトラリーなどを販売するコーナーが充実していて、同コーナーには紙パック洗剤やアップサイクル商品などのエシカル製品も並んでいる。

画像2: レジ袋は“買えません”、カトラリーは“もらえません”

そのほかにもたくさんの取り組みが!

 取り組みはまだまだたくさんあり、たとえばコンビニで当たり前に使う買い物かごが、「グリーンローソン」ではサステナブルなものに。記事の冒頭で、看板の素材として環境に配慮されたアクリル板が使われていることは伝えたけれど、買い物かごも再生プラスチックを採用している。

画像1: そのほかにもたくさんの取り組みが!

 またセルフタイプのレジがメインであることも、ほかのコンビニと大きく違うポイント。メインをセルフレジとし、なんとお酒やたばこまでもセルフレジで購入が可能。年齢確認は免許証やマイナンバーの読み取り機によって行なえる。分からない部分があれば、「おもてなしクルー」と呼ばれる従業員やアバターがサポートしてくれる。

画像2: そのほかにもたくさんの取り組みが!

なぜセルフレジがメイン?

コミュニケーションの創出と省人化の2つを実現するため。コンビニで働く従業員にとってはレジ業務が大きな割合を占めるため、この負担を軽減することでユーザーの買い物をサポートするといったコミュニケーションが増加。ユーザーも気持ちよく買い物ができて、人出不足の解消にもつながる。

まとめ:身近なコンビニでありながら楽しく学べる場所だった

 余すところなく社会や地球、街にとってよい取り組みで溢れていた「グリーンローソン」。コンビニは私たちの生活に身近な存在であり、なくてはならないもの。そんなコンビニでの買い物を通じて社会や環境のことを考えられて、少し近未来な気分にもさせてくれる場所だった。

画像: まとめ:身近なコンビニでありながら楽しく学べる場所だった

 今回紹介した取り組みは、「グリーンローソン」での検証を得て全国の最適な店舗に導入されていくそうなので、近くのローソンでこの中のいずれかの取り組みが始まることがあるかも。「グリーンローソン」を体験してみたい人はぜひ足を運んでみて。

今回取材した店舗
「グリーンローソン」
住所:東京都豊島区北大塚1-13-4
営業時間:24時間

(フロントロウ編集部)

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