『アドレナリン』で知られるジェイソン・ステイサムは、スタントも自分でこなす。ケガをしても続けられる理由とは?(フロントロウ編集部)

運動神経が良いジェイソン・ステイサム

 映画『スナッチ』や『トランスポーター』、『ワイルド・スピード』など、多くのむちゃくちゃ映画に出演してきたジェイソン・ステイサム。アドレナリンを出し続けなければ死ぬ映画『アドレナリン』も彼の代表作だ。

 映画の雰囲気が似ている『アドレナリン』と『トランスポーター』シリーズは、『アドレナリン2 ハイ・ボルテージ』と『トランスポーター3 アンリミテッド』が日本においてたったの約1カ月間隔で劇場公開されたため、ジェイソン、アクション、車といったイメージを固めることになった。

 そんなジェイソンは、水泳の飛び込み選手として1988年ソウルオリンピックにイギリス代表チームの一員として参加した異色の経歴を持つため、運動能力が高い。なので、『アドレナリン』ではほとんどのスタントを自分でこなしている。

 しかし、それはケガをしないことは意味しない。彼は2006年に米The Boston Globeのインタビューで、「足首の腱がすべて吹っ飛んでしまった。肩も怪我した。手首はイカレた」と明かしている。

画像: 左からジェイソン・ステイサム、マーク・ネヴェルダイン監督、ホセ・パブロ・カンティーロ。

左からジェイソン・ステイサム、マーク・ネヴェルダイン監督、ホセ・パブロ・カンティーロ。

 足首の腱がすべて切れただなんて、あまりに深刻なケガ。オーバーに言っている可能性はあるが、ものすごい負傷をしたのは事実なのだろう。そのような状態では、ケガで身体的にスタントが出来なくなる、精神的な恐怖から出来なくなるというのは、あり得る話。では、ジェイソンがスタントをこなし続けられたのはなぜなのか?

 「なぜなら俺はアホだから(笑)。不思議なことに、スタントをしている時に痛みは吹っ飛ぶんです」

 痛さを感じなくなるから、スタントを続けられた…。『アドレナリン』の撮影は、それ自体がアドレナリンが出まくる環境だったよう!

 とはいえ、彼は米MovieWebのインタビューで、スタント中に恐怖を感じてはいたとも明かしている。本作の印象的なシーンの1つであるロサンゼルス上空を浮かぶヘリコプターでのファイトシーンでは、ジェイソンも、リッキー役のホセ・パブロ・カンティーロも恐怖を感じながら、どうにかシーンをリアルなものにしようと演技していたそうで、ホセは勢いあまって頭をヘリコプターにぶつけて5針も縫うケガを負ってしまったという。

(フロントロウ編集部)

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