シンガーから俳優のなかで、最も優れた俳優は誰か? アメリカ国民に聞いたその調査が面白い結果となった。(フロントロウ編集部)

1位は同率であの2人! 5位に衝撃の結果

 マーケットリサーチやインサイトを行なうMorning Consultが、シンガーとして成功後に俳優としても成功した人たちをテーマに、2,200人の成人を対象にアメリカで調査を行なった。36人のポップスター、ロックミュージシャン、ラッパーたちの中から、アメリカ人が最も良い俳優として選んだのは、レディー・ガガジェニファー・ロペス

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 レディー・ガガは、本格的に女優デビューした2018年の映画『アリー/ スター誕生』で歌唱力だけでなく演技力も絶賛され、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。その後、『ハウス・オブ・グッチ』で実在の人を演じるという難易度の高い芝居を“憑依的な演技”でこなし、現在は、トッド・フィリップス監督の大作映画『Joker: Folie à Deux(原題)』を撮影中。本格派の役者として演技の幅を拡大しており、これからが非常に楽しみな俳優。

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 同率で1位となったジェニファー・ロペスは、90年代から女優としても第一線で活躍するシンガー。初の主演映画となった1997年の『セレナ』ではラテン系女優としては最高額の100万ドルというギャラを獲得。そして2001年の映画『ウェディング・プランナー』では、アメリカ代表するシンガー兼女優の名にふさわしく、同じ週に音楽アルバムチャートと映画興行収入チャートの1位を獲得した初の女性になった。ラブコメの女王としても知られるジェニファーは、最近ではプロデューサーとしても映画界で名を残している。

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 3位は、ジェニファー・ロペスも憧れの人として挙げる、バーブラ・ストライサンド。1960年代から活躍し、映画『ファニーガール』ではアカデミー賞主演女優賞を受賞した彼女。トップ5では唯一のオスカー保持者だ。また、映画監督としても成功し、監督デビュー作『愛のイエントル』では女性として初めてゴールデン・グローブ賞監督賞を受賞。シンガー兼女優だけでなく、女性映画監督の草分け的存在ともなり、女性たちの道を切り開いたまさにレジェンド。

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 4位は、クイーン・ラティファ。1993年の楽曲「U.N.I.T.Y.」でグラミー賞も受賞している本格派ラッパーである彼女は、2002年のミュージカル映画『シカゴ』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたクイーン・ラティファは、その後、『TAXI NY』や『女神が家にやってきた』などのコメディ作品をヒットさせ、コメディ映画には欠かせない存在に。アフリカ系アメリカ人女性の成功の象徴とも言われ、のちの俳優や映画業界人に多くの影響を与えているだけに、トップ5入りは納得。

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 そして、驚きの5位にランクインしたのが、ハリー・ベイリー! 6月9日公開の映画『リトル・マーメイド』でアリエルを演じるハリーは、本作が、長編映画主演デビュー作のためまだ女優としては本格デビュー前。にもかかわらず、彼女をシンガーとして発掘したビヨンセや、アカデミー賞受賞女優であるジェニファー・ハドソン、俳優として大注目のハリー・スタイルズも飛び越えてトップ5入り!

 『リトル・マーメイド』のロブ・マーシャル監督は、「最適な俳優を探していた」ところハリーが見つかったと語っており、ハリーはその歌唱力と表現力によって監督の心を捉えたことが伺える。さらに、彼女のスクリーンでの存在感は、先に公開された予告編への子どもたちや著名人からの絶賛の声が証明している。そして今回の調査からは、彼女がアメリカ国内で既にアイコンとなっていることが分かり、彼女の持つ圧倒的なスター性が証明された。つまりディズニーにとって、ハリーの起用は大正解であったと言えるだろう。

 ハリー以外のトップ5に属している俳優たちは、誰もが、素晴らしい表現力で観客を楽しませてきただけでなく、それぞれが独自の道を切り開き、他者の可能性を広げた存在ばかり。みんなの記憶に残る俳優とは、そういうことなのだろう。映画公開前の時点で、そういった俳優たちと並ぶ存在として注目を浴びているハリー。6月9日の映画公開が楽しみでしかない。

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(フロントロウ編集部)

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