数年前にクィアであることをカミングアウトしたダヴ・キャメロンが、今の自分があるのはクィアコミュニティのおかげだと語った。(フロントロウ編集部)

ダヴ・キャメロンがクィアコミュニティへの思いを語る

 ディズニー・チャンネル出身で、現在はシンガーや俳優として活躍するダヴ・キャメロンが、クィアコミュニティへの思いを米Advocateに語った。ダヴは数年前にクィアであることをカミングアウト。クィアはストレート(異性愛者)ではない人やシスジェンダー(生まれた時に割り当てられた性別と性自認が同じ人)ではない人を指す言葉で、LGBTにおける「L(レズビアン)」、「G(ゲイ)」、「B(バイセクシャル)」、「T(トランスジェンダー)」の全員がクィアだと自認することができる。

 ダヴは、「かなり若い時から自分がクィアであることを知っていたので、一緒に育った仲間はみんなクィアでした。私はいつもクィアな空間にいました。キャリア面だけでなく、すべてにおいて今の私があるのはクィアコミュニティのおかげです。(自分のメッセージを)受け取ってくれる人たち、期待してくれる人たちのために創作活動ができるのはとても素晴らしいことです。自分のコミュニティとのつながりや仲間意識を感じます」と言うと、「私という人間の下地はクィアコミュニティにあります。とくに今はクィアな空間がなければ、自分自身、つまり健康で、オープンで、自分らしさを全面に出した人間を完全に解き放つことはできません」と続けた。

画像: ダヴ・キャメロンがクィアコミュニティへの思いを語る

 さらに、「もし、あの安全なクィアな空間がなかったら、私は今の自分の100分の1にもなっていなかったでしょう。だから、私は始まりから、そしてこれからも彼らに大きな借りがあります。そして、悲しいことに今まで以上に重要な問題であるクィアに関する問題について、もっと話せるようになりたいと思っています」という言葉で締めくくった。

 ちなみに、アメリカでは“反LGBT法”と呼ばれるLGBTQ+コミュニティを対象とした法案が、2023年だけでも数百件は提出されているが、ダヴは先日出演したポッドキャスト『Just for Variety(原題)』で、「彼ら(反LGBT法を推し進める人たち)は自分たちが理解できないものを恐れているんです。恐れているからこのような反応をするのです」、「私はトランスジェンダーやノンバイナリーの友人たち、つまり、ターゲットにされる可能性があり、日常的に身の危険を感じている人たちと話をしています。彼らが、自分は隠れて生活すべきか、本当の自分を隠すべきかといったことを話すのを聞いています。できることなら、『希望はある』『すべてうまくいく』と言ってあげたいですが、今はとても怖いというのが正直なところです」と語っている。(フロントロウ編集部)

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