アリアナ・グランデが体型の変化について語る
「Break Free（ブレイク・フリー）」や「thank u, next（サンキュー、ネクスト）」など、これまでに数々のヒット曲を世に送り出してきたシンガーのアリアナ・グランデが、ボディ・シェイミング（体型批判）の標的となっている。
きっかけとなったのは、4月7日（現地時間）にイギリスのロンドンにある有名なジャズクラブ「Ronnie Scott’s Jazz Club」から出てきたところを撮影した、こちらの写真。
この写真を見た一部のファンから「病的な細さ」「不健康に見える」といった批判的な意見のほか、「彼女が大丈夫ならいいけど」など、アリアナの体調を心配する声もあがった。そんななか、アリアナがTikTokでメッセージ動画を公開し、「痩せすぎ」を指摘する声に反論すると同時に、美しさについての考え方や健康的とは何かについて語った。
©︎Ariana Grande/TikTok
以下、アリアナのコメントの全訳。
「私はただ…。あまりこういうことはしないし、（意見するのは）好きではありません。苦手なんです。ただ、私の体型についての皆さんの心配を解消したかったのと、私のような体型の人間にとって、人から見られるということ、（体型のことで）これほどの注目を浴びるということがどういうことなのか、少し話をしたいと思いました。それがどんな内容であれ、私たちは人の体についてコメントをすることをもっと躊躇すべきだし、配慮が必要だと思います。健康か不健康か、太っているか痩せているか、セクシーかセクシーじゃないか、たとえそれが良いことや善意のつもりであっても、あれこれ言うのは控えるべきではないでしょうか」
「相手を褒める方法はもちろん、不快なものが視界に入ってきたとしてそれを無視する方法はいくらでもあります。私たちはより安心・安全であるために、お互いに協力し合うべきだと思います」
「あと、これだけは言わせてください。まず、一つ目に、『美しさ』にはさまざまな種類があります。健康的で美しく見える方法はひとつではありません。私の場合、皆さんが今の私の体と比較している昔の体は、自分史上、最も不健康な体でした。（当時の自分は）抗うつ剤を大量に服用し、その上で飲酒をして、食生活も乱れていました。皆さんが健康的だと思う姿をしていたとき、私は実際には人生のどん底で、まったく健康的ではありませんでした。私に説明する義務はありませんが、そのことをオープンにして自分の弱さを見せることで、そこから何か良いことが生まれるかもしれないと思ったんです」
「二つ目は、誰がどんな思いをしているのかは（他人には）決してわからないということです。たとえ、あなたの言動が愛や思いやりから来たものであったとしても（その人が経験していることはわかりません）。もしかしたら、その人はすでにその問題に取り組んでいる、あるいはその問題に取り組むためのサポート体制を持っているかもしれません」
「三つ目に、私はただあなたへの愛と、どんな局面でもあなたは美しいということを伝えたいです。ところで、今私はつけまつ毛も付けていなければ、アイライナーもひいていません。これが（素の状態の）私の顔で、これが私の目です。なので、お願いですから驚いたり騒いだりしないでください」
「あなたたちにたくさんの愛を送ります。どんなことがあっても、どんな体重でも、最近どんなメイクが好きでも、美容整形をしたことがあってもなくても、あなたは美しいです。あなたたちは美しいし、この気持ちを共有したいと思いました。とても素敵な1日を過ごしてください。たくさんの愛を込めて」
ちなみに、SNS時代の今、セレブはボディ・シェイミングの標的にされることが多く、セレーナ・ゴメスは体型批判が寄せられるたびに、「体重は気にしていない」「私は今のままで完ぺき」とSNSに投稿して気にしていない姿勢を示してきたが、本当はとてもツラい思いをしていたことを明かしている。（フロントロウ編集部）
