シンガーのリゾが、テネシー州ノックスヴィルで開催したコンサートでドラァグ・パフォーマンス規制法案に抗議した。(フロントロウ編集部)

リゾがドラァグパフォーマーを称える

 先日、テネシー州ノックスヴィルで行われたコンサートで大勢のドラァグクイーンを引き連れてステージに立ったシンガーのリゾが、ドラァグ・パフォーマンス規制法に反するこのコンサートを中止するようにとの声があったことを観客の前で明かした。

 「最近の悲惨な事件や時事問題を鑑みて、『テネシー州の公演を中止しろ』『テネシー州に行くな』『行く必要はない』と、ネット上で言われました。彼らの理由は正当なものでした。でも、このメッセージを最も聞くべき人たち、この解放感を最も感じるべき人たちのところに、私が行かないわけないでしょう?テネシーに、ドラァグパフォーマーや多様性を祝福できる安全な空間を私が作りに来ないわけがないでしょう?」

画像: リゾがドラァグパフォーマーを称える

 テネシー州では今年3月、アメリカで初めて公共の場や未成年者の前でのアダルト・キャバレーを禁止する新法案が可決された。この法案は、アダルト・キャバレー公演(ゴーゴーダンス、エキゾチックダンス、ストリッパー、異性に扮するエンターテイメントなど)を公共の場で行うことを禁止するもので、違反した場合は、初犯で2500ドル(約34万円)の罰金と約1年の禁固刑が課せられる。

 しかし、ドラァグショーはアートパフォーマンスであって、子どもが参加する日中のイベントでは露出は控える、演目をファミリーフレンドリーにするといった対応が取られており、性的なショーではないため、それに対する規制はただの偏見であると各所から批判が相次いでいる。

 なお、この法案に抗議の姿勢を示しているセレブはリゾだけではなく、今年の7月からツアーをスタートさせるシンガーのマドンナも、テネシー州のコンサートではドラァグクイーンを連れて公演を行うことを公言している。(フロントロウ編集部)

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