香港のスーパーグループ、MIRRORが「THE FIRST TAKE」に出演
2018年にデビューした香港初の12人組ボーイズグループであるMIRROR。香港のサバイバル・リアリティー番組『リアリティタレントコンテスト Good Night Show - King Maker』がきっかけとなってデビューを果たすと、12人は飛ぶ鳥を落とす勢いで大ブレイク。公式YouTubeのトータル動画再生回数は4.8億回を超えるほか、公式バイオグラフィーによれば、グループ活動と個人活動を含めると、MIRRORは香港のCMの約70%に出演しているという。
メンバーそれぞれもソロでアーティスト活動や俳優活動を行なうなど、マルチな才能が集結したスーパーグループであるMIRROR。そんな彼らが2023年3月に初となる全編英語シングル「Rumours」をリリースして、グローバルデビュー。香港のポップミュージックである“広東ポップス”を世界に広める旗手になるのではと、大きな注目が寄せられている。
そして今回、ギョン・トウとアンソン・ロー、ジョール・ラウ、ジェレミー・レイの4人が日本発のYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に出演! ジョール・ラウとジェレミー・レイによる「Stellar Moments of Humankind人類群星閃耀時」と、、アンソン・ローとギョン・トウも加えた「Rumours」の2曲をパフォーマンスした4人にインタビューすることができたので、「THE FIRST TAKE」でのパフォーマンスを振り返ってもらいながら、香港を代表して世界へ飛び出すことについての意気込みについても訊いた。
MIIRRORの4人のメンバーにインタビュー!
まずは4人それぞれの自己紹介をお願いできますか?
ジョール・ラウ: グループのなかではボーカルを担当しています。昔から音楽が大好きで、自分の音楽で誰かの心を動かすことができたら理想です。昔はバンド音楽が好きだったのですが、今はみんなでステージの上で歌ったり踊ったりすることを楽しんでいます。今はすごくステージを楽しめているので、これからもこの活動を続けられたらと思っています。
ジェレミー・レイ:自分はどちらかというとニュートラルなタイプだと思っています。昔からK-POPの大ファンで、特に少女時代やTWICEが大好きでした。彼女たちのパフォーマンスをずっと観てきたので、僕のスタイルは彼女たちからの影響も入っています。
アンソン・ロー:僕はアンソン・ローです。僕はというと…
他の3人が口を揃えて:メインダンサーです! 彼がNo.1ですよ。
ギョン・トウ:ジャスティン・ティンバーレイクのようなね。
アンソン:(照れながら)僕に喋らせてよ(笑)! ダンスとボーカルをメインで担当しています。僕はダンスが昔から好きなのですが、個人的にはステージでの自分のスタイルはパワフルだと思います。小さい頃から欧米のポップミュージックにとても影響を受けていて、マイケル・ジャクソンはもちろんですが、ジャスティン・ティンバーレイクやクリスティーナ・アギレラ、レディー・ガガ、マライア・キャリーといった2000年代のアーティストたちに特に影響を受けました。
ギョン・トウ:ダンスとボーカルどちらかというよりは、両方をバランスよく担当しています。ダンスもボーカルももっと上達することが目標です。好きなアーティストはアメリカのNe-Yoや台湾のショウ・ルオで、自分にとってのアイドルでした。
MIRRORというアーティスト名には、メンバー1人1人の個性を“ミラー=鏡”のように映し出すという意味が込められているそうですね。番組を通じてこの12人のメンバーで結成すると決まったときの心境を振り返っていただけますか?
ジョール:このメンバーでMIRRORを結成できたことは奇跡のように感じています。ソロアーティストとしてデビューするとなると、様々なプレッシャーを自分1人で受け止めなければいけないと思うのですが、MIRRORには12人のメンバーがいるので、役割も12通りに分担することができます。自分1人ではなく、グループであるということが重要です。みんなでパフォーマンスするダンスはより力強いものになりますし、そういうグループとしての推進力という意味でも、自分にとってはやりやすい環境になっています。それから、お互いからたくさんのことを学ぶこともできます。お互いから良いところを学び、自分の良くない部分がわかれば、それを反省することができます。お互いに影響を与え合っているので、まさにMIRRORという文字通り、鏡のようにお互いを反射させながら、学び、成長できるグループなんです。
それぞれ俳優活動もされていますが、俳優活動とアーティスト活動のスイッチはどのように切り替えていますか? また、俳優活動がアーティスト活動に活きていると感じるのはどんな瞬間ですか?
アンソン:MIRRORとしてデビューして間もない頃は、アーティスト活動の経験といっても、コンテストに参加していた数ヶ月のステージ経験しかありませんでした。なので、プロとしても経験不足だったので、俳優としてデビューしてからもドラマに出演したときにはパフォーマンス面で不自然な部分もあったのですが、作品を経るごとに少しずつ慣れていき、上達していきました。切り替えの部分については、個人的には、アーティストとしてステージに立つときには、ステージがパワーをくれるかのように、自然とパフォーマンスをすることができるんです。なので、スイッチのオン/オフというのは自分はないですね。
そして今回、MIRRORは初の全編英語シングル「Rumours」でグローバルデビューを果たすことになりました。この楽曲にこめた思いを訊かせてください。
アンソン:「Rumours」はセクシーで、エネルギッシュで、アグレッシブな1曲に仕上がっています。力強く歌うことを心がけたのですが、そのような試みはグループとしては初めてのものでした。今までは比較的明るめの楽曲が多く、このような曲はなかったので、今回歌うことができたことを嬉しく思っています。
この楽曲でグローバルデビューを果たすと聞いたときには、どんな気持ちでしたか?
ジェレミー:全編英語というのはグループにとって初めての試みでしたし、この曲を世界中の大勢の方々に聴いてもらえたら嬉しいです。個人的にも、この楽曲を通して世界中の方々にMIRRORを知っていただけることを楽しみにしています。そして、MIRRORを知っていただくことをきっかけに、これまで僕らが歌っていた広東ポップスのことも知っていただけたらと思っています。僕らのことだけでなく、香港には他にも素晴らしいアーティストがたくさんいるということ、そして香港そのものにも興味を持っていただけたら嬉しいです。
今回「THE FIRST TAKE」に出演されましたが、一発録りという独特な空気感はいかがでしたか? 「Rumours」のパフォーマンスで特に注目して聴いて欲しいポイントを挙げるとしたら、どの部分でしょう?
ジョール:この曲は元々アップビートでエネルギッシュな曲なのですが、今回「THE FIRST TAKE」で披露したバージョンにはコーラスの部分などを追加して、アカペラのように、比較的優しいアレンジで歌いました。ダンスミュージックのようなオリジナルのバージョンとは異なるものになっています。それから、ワンテイクのみというのも面白かったです。もちろん、ライブで歌うのも一度きりなのでそれは同じですが、ライブにはお客さんもいますよね。スタジオのなかでワンテイクで撮るというのは、それとは違うものがありました。ライブという意味ではライブと同じでしたが、スタジオで、お客さんの反応を見ずに歌うにあたって、どうやって感情をうまく伝えるかというところが、一番気を遣ったポイントでした。
ジェレミー:準備の段階にとても時間をかけました。レコーディングの前は本当に緊張していました。1回のチャンスでベストを出さなければいけないということで、緊張感がとにかくすごかったです。(日本語で)すごく緊張しました。
同じく「THE FIRST TAKE」で披露された「Stellar Moments of Humankind人類群星閃耀時」についても教えてください。この曲にはどのようなメッセージが込められているのでしょう?
ジョール:人と人の間で交わされる愛や感情について歌った曲です。この楽曲を通して伝えたかったのは、お互いに助け合うことの大切さというメッセージです。愛があるからこそ、人生が素晴らしいものになっているということ。人生に対する思いやりや、ありがたみ、愛が大きなテーマになっています。
みなさん、それぞれ様々なブランドのアンバサダーもされていますが、ファッションやメイク、スキンケアなどでこだわっているポイントがあれば、教えていただけますか?
ジョール:ヴィンテージのファッションが好きですね。市場にあまり出回っていないものというところが魅力だと思います。
ギョン:スキンケアに関しては、保湿を大切にしています。保湿クリームはたくさんつけすぎないというところをこだわっています。
アンソン:個人的には、ファッションに良し悪しはないと考えています。自分が着て、それが心地よければ、それで良いのです。ステージ上では割と華やかで、派手な衣装を着ることが多いのですが、普段はナチュラルで、よりシックな服装が好きですね。
日本のカルチャーで関心を持っているものはありますか?
ギョン:『SLAM DUNK』ですね!
ジェレミー:お寿司!
ギョン:『DEATH NOTE』!
ジョール:SUMMER SONIC!
4人で声を揃えて:温泉!
今回がグローバルデビューとなりましたが、今後の日本を含めたグローバルでの活動目標を教えてください。
4人で声を揃えて:ワールドツアーですね!
ジョール:ワールドツアーはやりたいと思っていますし、もっと英語の曲もリリースしたいと思っています。そして、グローバルに活躍の場を広げつつ、広東ポップスの代表として、僕たちMIRRORを通じて広東ポップスの魅力も広めたいです。世界中のいろんなステージに立ちたいという目標がありますが、そうすることで広東ポップスの存在を知ってもらいたい。そういう使命感を持っています。
ジェレミー:SUMMER SONICのような音楽フェスティバルにも参加したいです。
ジョール:日本のステージに立つことは僕たちの夢です。将来的に日本のステージに立つことを楽しみにしています。
<リリース情報>
MIRROR | ミラー
Rumours | ルーマーズ
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(フロントロウ編集部)