ジュード・ロウがフック船長に! ディズニープラスで本日より独占配信開始した映画『ピーター・パン&ウェンディ』で、ディズニーの名作キャラに新たな魅力をもたらす。(フロントロウ編集部)

ディズニー名作アニメが、実写版で新たな「冒険」と「視点」を与える

 スクリーンからにじみでる魅力とカリスマ性という点では、ジュード・ロウの右に出る者はハリウッドでもそうそういない。1999年の映画『リプリー』で、スーツ姿でキラースマイルを振りまいて、マット・デイモン演じるリプリーだけでなく観客全員をコロリと誘惑してブレイクしてから約25年、ジュードはロマンチックな役からダークな役まで多才に演じわけ、映画界に忘れられないシーンの数々を残してきた。

画像: ジュード・ロウ、『ピーター・パン&ウェンディ』のロンドンプレミアにて。

ジュード・ロウ、『ピーター・パン&ウェンディ』のロンドンプレミアにて。

 そんなジュードの俳優としての最強の武器は、まるで磁気のように観客を惹きつけるカリスマ性であることには多くの人が同意するだろう。もはや才能と言えるこの資質は、演技の世界で「フォース・ウォール(第四の壁)」と呼ばれる、舞台となっている世界と観客の間に存在する壁を通り抜けることができる“スキル”であり、『ホリデイ』でロマンティックな英国紳士を演じている時だけでなく、『ニュー・ニュー・ポープ 悩める新教皇』や『コールド マウンテン』でモラルを疑う行動を取っても、観客はジュードが演じる役のどこかに魅力を感じてしまう。

 4月28日(金)からディズニープラスで独占配信となった映画『ピーター・パン&ウェンディ』で演じているフック船長でも、この“ジュード・マジック”が存分に発揮されている。

画像1: ディズニー名作アニメが、実写版で新たな「冒険」と「視点」を与える

 『ピーター・パン&ウェンディ』は、1953年の名作ディズニーアニメ『ピーター・パン』が伝えた、冒険心と想像力の素晴らしさや、新しい自分への成長を後押しするメッセージは残しながら、ピーター・パン(アレクサンダー・モロニー)に加えてウェンディ(エヴァー・アンダーソン)も主人公にして、新たなファミリー・エンターテイメントとしてピーター・パンたちの冒険ストーリーを実写化した作品。

 本作では、おなじみのキャラクターたちの過去にも触れており、彼らの背景を深堀りすることで、新たな視点からキャラクターを知る機会を与えている。この点、『ピーター・パン』の物語をよく知る大人にとっても新鮮なストーリーだろう。なかでも、最も有名なディズニーヴィランのひとりであるフック船長は新たに明かされる情報が多い。その家族背景やピーター・パンとの過去にも触れており、ジュード自身も「フック船長がどういう人物で、なぜこんなに象徴的なキャラクターなのかを理解することができた」と語っている。

画像2: ディズニー名作アニメが、実写版で新たな「冒険」と「視点」を与える

 海賊であるフック役を演じるにあたり、デヴィッド・ロウリー監督をはじめとしたクルーは、ジュードを最大限に“非ジュード化”にしようとしたのが分かる。海風にさらされた肌はゴツゴツと荒く、やわらかい栗色の髪はベタベタとした長髪へと変わり、新たなジュードを観ることが出来る。とはいえ、やはり相手はジュード。フリルシャツに軍服ジャケットを合わせた海賊ファッションで最初に扉の向こうから現れた時には、瞬時に観客を惹きつける。

 つかみに成功した後は、フック船長の探求がはじまる。映画『シャーロック・ホームズ』シリーズで、“不器用な相棒ワトソン”というイメージが確立された役を、知的で洗練されたキャラクターへと改変して、ロバート・ダウニー・Jr.演じるエキセントリックなシャーロック・ホームズと並べるカリスマ性を発揮したように、『ピーター・パン&ウェンディ』ではフック船長の沸点の低い怒りはそのままに、彼が抱える悲しみや繊細な側面をウィットと共に演じ、タイトルに名前はなくとも、ピーター・パンやウェンディと同レベルの存在感を見せている。

 生来のカリスマ性で観客の視線を惹きつけたうえで、キャラクターの人間性を繊細に表現して、たとえ欠点があるキャラクターにも魅力を持たせることができるジュード・ロウ。そんなジュード・マジックを、ディズニープラスで配信中の映画『ピーター・パン&ウェンディ』で楽しんでほしい。

『ピーター・パン&ウェンディ』ディズニープラスにて独占配信中
© 2023 Disney Enterprises, Inc.

<STORY>
幼いころから慣れ親しんだ家を離れることが不安な少女ウェンディが、大人になることを拒む少年ピーター・パンと出会い、弟たちや小さな妖精ティンカー・ベル、そしてピーターと一緒に夢の冒険の先ネバーランドへと旅立つ。そこで彼女は、邪悪な海賊の船長フックに出会い、彼女の人生を永遠に変えるスリリングで危険な冒険に乗り出していく。

(フロントロウ編集部)

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