ウィリアム皇太子とヘンリー王子がカミラ王妃に対して抱く思い
イギリス王室のチャールズ国王の長男ウィリアム皇太子と次男ヘンリー王子は、国王の再婚相手であるカミラ王妃が「女王」になることをどう思っているのだろうか?
現在は「王妃(Queen Consort)」の呼称が使われているが、チャールズ国王の戴冠式の招待状には「国王チャールズ3世とカミラ女王(Queen Camilla)の戴冠式」と書かれており、戴冠式後からカミラ王妃ではく「カミラ女王」と呼ばれることになると伝えられている。
カミラ王妃とチャールズ国王は、国王が独身の頃から交際しており、故ダイアナ元妃と国王が結婚してからも関係が続いていたとされている。そういった事情から、カミラ王妃は長年、ダイアナ元妃とチャールズ国王の結婚生活を破滅に追いやった張本人として厳しい批判にさらされてきた。
チャールズ国王とダイアナ元妃の子息であるウィリアム皇太子とヘンリー王子は、今でこそカミラ王妃と良好な関係を築いているが、最初のうちは複雑な感情を抱いていたことは言うまでもない。今年1月に出版されたヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』によると、実際にカミラ王妃と会って彼女の人柄に触れたことでネガティブなイメージは払拭されたが、交際するだけならともかく再婚には反対だったそうで、ウィリアム皇太子と2人で“再婚しないでほしい”とチャールズ国王にお願いしたという。
イギリス王室専門誌「Majesty」の編集長で『ダイアナ妃の遺言』などの著書で知られるイングリッド・シュワード氏は、カミラ王妃が女王になることについて「彼ら(ウィリアム皇太子とヘンリー王子)の気持ちは揺れています。多くの人が彼らと同じように感じていることでしょう」と米Peopleに話す。
続けて、「彼女(カミラ王妃)に女王としていてほしいというチャールズ国王の思いに疑いの余地はありません」と語ったシュワード氏は、「ウィリアム皇太子はかなり冷静です。でも、ヘンリー王子にはとっては受け入れがたいと思います」と、ヘンリー王子にとっては難しいものになるだろうと予想した。(フロントロウ編集部)