日本が誇る大自然、新潟県へ
東京から車で3時間弱、上越新幹線で東京駅から約1時間半にある苗場スキー場。冬はスキーで有名な場所が、フジロックが開催される7月最後の週末、世界的にもユニークな夏旅の舞台に変わる。
フジロックでは、ステージが目を奪われる豊かな緑の中に点在し、会場内を流れる清らかな川のせせらぎや葉のそよぎが音楽と調和する。標高1000mの山の中で、都会の喧騒だけでなく湿度の高い日本の夏から解放される夏キャンプは現代における贅沢。
さらにおすすすめしたい理由に、現地でのイベントの豊かさにもある。音楽体験はフジロックの楽しみの始まりに過ぎない。1泊2日の満足旅行をご提案。
五感で楽しむ1泊2日のフジロック
1日目
9:00 会場入りしてテントのセッティング
朝から会場入りして設営。キャンプ用品の宅配サービス、トイレ・シャワー完備のサイト、キャンプの困りごとを解決してくれる「キャンプよろず相談所」、豊富なフェスごはんと、キャンプ初心者も安心して参加できる環境を整えているフジロック。目の前の「苗場温泉」まで足を運べば入浴もできる。
10:00 音楽を聴きながら、会場内を散策
午前中からアクティビティは目白押しだが、アクティビティの合間には、好きな時間に音楽を楽しんで。フジロックは、あらゆる人があらゆる形で楽しめるフェス。ステージ前方で踊って、フィールドでイスに座って、木陰のハンモックからと、多様な盛り上がり方が許容されているから過ごしやすい。
11:00 子どもがいる人はキッズランドへ
中学生以下入場無料のフジロックはファミリーも多数。家族連れにとってキッズランドは必須。メリーゴーランドのほか、スタッフが趣向を凝らした遊具やアート制作エリア、焚火エリアなどがあるアミューズメントエリアは、まさに森の秘密基地! 森のプレイパークではあそび歌や読み聞かせがあり、こどもフジロッカーに大人気。
11:00 大人はスペシャル・アクティビティへ
フジロックは大人が楽しめる非音楽イベントも多数。2023年のアクティビティは今後発表される予定だが、過去のイベントでは、スラックライン体験、大道芸、ボルダリング、青空寄席、ワークショップ、エッグハントなど、多様な催しが退場者を楽しませた。
12:30 5ヵ所以上あるフードエリアでフェスごはん
フジロックのフードは3日通しで参加しても食べきれないほどメニューが豊富。イタリアンから日本のご当地フードまで、あるあるづくしなフェスごはん。アルコールがいける人は、地酒や地ビールを楽しんで。
DATA
<フードがあるエリア>
・Yellow Cliff
・OASISエリア
・ところ天国
・Avlon Field
・ORANGE CAFÉ
・キャンプサイト ※キャンプサイト利用者専用
・PYRAMID GARDEN ※ツアーバス利用者専用
13:30 ドラゴンドラでエメラルドの絶景と山頂の異世界へ
音楽フェスに来たのに、なぜゴンドラでフェス会場から離れるのか?それは乗ったらわかる。 ドラゴンの体をすべるように上へ下へと行く日本最長5,481mのゴンドラの旅では、神秘的なエメラルドグリーンに輝く二居湖を一望。涼しさバツグンの頂上「DAY DREAMING & SILENT BREEZE」エリアに着いたら、何か飲みながらごろん。日本にこんな場所あったんだという至福がそこにある。
15:00 暑くなってきたら川遊びでクールダウン
東京に比べると現地はひんやり涼しいが、日中は暑さがこたえることも。そんな時は、川遊びに出かけてクールダウン。真夏でもヒヤッとする新潟の透き通った名水で涼みながら、フジロックのお馴染みアートキャラ「ゴンちゃん」を何個見つけられるだろうか?
16:00 NGOヴィレッジで社会のカダイを知る
フェス会場となる苗場の自然、そして広くは地球の保全活動に古くから取り組んでいるフジロックは、「世界一クリーンな音楽イベント」と言われている。国内外のNGO団体とタッグを組んだNGO VILLAGEで、“社会のカダイと地球のモンダイ”で自分は何ができるかを知って。
17:00 夕暮れから星空にシフトするなか、フェスはまだまだ続く!
夜にかけて、盛り上がりが上昇していく音楽ステージ。メインステージであるグリーンステージ、ジャンルレスなホワイトステージ、屋内のレッドマーキーを含め、ステージ数は合計9個。カーボンニュートラルな社会を目指すフジロックでは、フィールド・オブ・ヘブンとジプシー・アヴァロンでリサイクル燃料や自然燃料を使っており、未来のフェス体験がここにある。
DATA
<ステージ・施設の詳細>
https://www.fujirockfestival.com/stage/
18:30 ボードウォークで幻想的な森のナイトウォーク
フジロックが苗場の森へのリスペクトを示すため、地元民やボランティアと共に行なっている自然保護活動「フジロックの森プロジェクト」。森で伐採した間伐材(※)ポスターやフライヤー、割箸に使用しているほか、2002年からはボードウォークの着工を開始。フェス開催中はステージ間をつなぐ道になり、昼にはマイナスイオンが気持ち良く、夜には幻想的なナイトウォークが楽しめる。
※間伐とは、密集して生えている森の木を抜き切りすることで、 選ばれた木を大きく生長させるための作業。適切に行うことで森に光が差し込み、森全体が健全になる。
19:00 ヘッドライナーに向けてボルテージUP
2023年のヘッドライナーは、7月28日(金)ザ・ストロークス、7月29日(土)フー・ファイターズ、7月30日(日)リゾ。とくに、プラチナ7冠の「Truth Hurts」で知られるグラミー賞受賞アーティストのリゾは今回が初来日なので、超注目の存在。ヘッドライナーが登場する21時台に向けてフェスのボルテージは最高潮に達していく!
DATA
<今年の出演者>
https://www.fujirockfestival.com/artist/
23:00 夜更かしさんは、4年ぶり復活の異世界へ
フジロックを夜通し楽しめるパーティーエリア「THE PALACE OF WONDER」が4年ぶりに復活! 世界で最も美しいと言われている移動式テントを中心に、音楽、サーカス、ポールダンス、回転遊具と、日中とは違う異世界が幕開ける。
2日目
6:00 キャンプサイトで起床、さっそく朝活
キャンプサイトでは朝からコーヒーを提供しているお店が営業しているので、本格的なコーヒーと共に、大自然のなかで目覚めた朝だからこそ出来る、森林浴や自然散策を楽しみたい。「フジロックラン」という朝ランイベントも人気だが、2023年も実施されるかは今後の発表をチェックして。車で来ている人は、駐車場は朝の7:00までなのでご注意を。
10:00 撤収開始
1泊2日の大自然の生活を提供してくれたテントを撤収。フジロックでは、フジロック内で出たごみはフジロックでリサイクルする“イベント内資源循環サイクル”に取り組んでおり、ごみを資源として出来る限りリサイクルする「ごみゼロナビゲーション」活動を展開している。分別に協力して、テントエリアの自然は来る前の状態に戻して帰ろう。
12:00 新潟グルメを楽しむ
ランチのために地元レストランを目指して。日本海で水揚げされた魚介類を新潟の米に乗せた海鮮丼や、白身のトロと称される高級魚のどぐろといった名物のほか、へぎそば、のっぺ、笹寿司、わっぱ飯・わっぱ煮といった、他県では珍しい郷土料理が揃う新潟県。地元民のソウルフードを試したい人には、タレカツ、カレー風味のから揚げ、焼きそばミートソース、燕背脂ラーメン、長岡ショウガじょうゆ、レッドやブラック焼きそばなどがおすすめ。
14:00 「峡谷の清津峡渓谷」で日本3大渓谷に触れる
新潟県十日町市の日本3大渓谷「清津峡」。国の名勝・天然記念物にも指定されており、にいがた観光ナビでも人気No.1の観光スポット。清津峡渓谷トンネルのパノラマステーションから影のない峡谷の写真が絶対に撮りたいなら、フジロックを早めに撤収して午前中に行くのがおすすめ。
DATA
<清津峡渓谷>
住所:新潟県十日町市小出癸2119-2
オープン時間:8時30分~17時(最終受付 16時30分)
料金:大人 1,000円、小中学生 400円
行き方:
車の場合→JR東日本「越後湯沢駅」より約30分
鉄道の場合→JR東日本「越後湯沢駅」より森宮野原行き急行バスで約25分、「清津峡入口バス停」下車、下車後徒歩約30分
16:30 滝沢公園「不動滝」で恋愛祈願
越後湯沢駅西口の温泉通りから徒歩20分ほど。川の流れを眺めながらのんびりできる「滝沢公園」の坂をのぼっていくと、上の滝「大ぜん」と下の滝「小ぜん」の二段になっている「不動滝」が現れる。落差20メートルがある「大ぜん」は二手に分かれた左の男滝と右の女滝が滝つぼで結ばれることから、恋愛祈願の滝としても知られている。
DATA
<不動滝>
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢
行き方:
JR東日本「越後湯沢駅」より徒歩20分で滝沢公園、そこから坂を上がって滝に歩く
17:00 越後湯沢の温泉街で旅締め
源泉かけ流しの「音羽屋旅館」や、飲泉が出来る温泉「神泉の湯」、アルコール度15度という酒風呂専用の日本酒入りの「ぽんしゅ館 酒風呂湯の沢」など、越後湯沢駅の周辺には徒歩や車/タクシーで手軽に行ける日帰り温泉がたくさん。温泉めぐりしたい人には、湯沢温泉の外湯(共同浴場)5つに入れる「外湯めぐり券」が販売されている。
DATA
<音羽屋旅館>
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢419
オープン時間:11:00~14:30
入浴料金:大人1,100円、こども(3~12歳)550円
行き方:JR「越後湯沢駅」西口から徒歩約7分
<神泉の湯>
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町大字神立字七谷切3448番地
オープン時間:12:00~20:30 (最終受付20:00)
入浴料金:大人(中学生以上)600円 小人(小学生)300円
行き方:JR「越後湯沢駅」からタクシーで約7分
<ぽんしゅ館 酒風呂湯の沢>
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2427-3
オープン時間:10:30〜18:30 (最終受付18:00)
入浴料金:大人800円(中学生以上)小学生400円
行き方:JR「越後湯沢駅」構内
FUJI ROCK FESTIVAL '23
7月28日(金)29日(土)30日(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
<交通手段>
<入場券>一般発売中
1日券 ¥18,000(Under 22)
1日券 ¥23,000
3日通し券 ¥55,000
※中学生以下は保護者の同伴に限り入場無料
<駐車券>
1日券 ¥5,000(1台/2名様より受付)
3日通し券[A駐車券] ¥16,000(1台/2名様より受付)3日通し券[S駐車券] ¥18,000 SOLD OUT
<キャンプサイト券>
1名¥5,000
※開催期間中有効