映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の“あのシーン”について、マーティ役のマイケル・J・フォックスが「異様」だと思いながら演じていたことを告白。(フロントロウ編集部)

マイケル・J・フォックスが“あのシーン”への本音を明かす

 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで主人公のマーティ・マクフライを演じた俳優のマイケル・J・フォックスが、じつは“あのシーン”を「異様」だと思いながら演じていたことを米Varietyに明かした。

 シリーズ1作目で1985年から1955年にタイムスリップしたマーティは、車にひかれそうになった10代の頃の母ロレインを救ったことをきっかけで、ロレインから好意を寄せられてしまう。ロレインはマーティが“未来の息子”であることを知らないが、ロレインが自分の母だと知っているマーティは、ロレインからの猛アタックに困惑してしまう。なお、劇中ではロレインがマーティに強引にキスをするシーンもある。

画像: ©︎AMBLIN/UNIVERSAL / Album/Newscom

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 この“母と息子のロマンス”について、マイケルは「(例のシーンに)今でも人々が反応を示すのは、それが奇妙だからです」と言うと、「(1作目は)下品な言い方ですが、お母さんとヤリそうになって、お母さんはすっかりその気になってしまうという映画です。当時もそれが異様なことだと気づいていました」と本音を口にした。

 ちなみに、当時、コメディドラマ『ファミリータイズ』で主演を務めていたマイケルは、昼間に『ファミリータイズ』の撮影をして、夜間に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の撮影をするという超ハードスケジュールをこなしていたそうで、1日の睡眠時間はたったの2〜3時間だった。ただ、マイケルいわく、この過酷な日程が逆にマーティの役作りに役立ったといい、「(多忙のあまり)アドレナリンが出まくっていました。自分がどこにいるのかも、何をしているのかもよくわかっていませんでした。でも、マーティは混乱しているはずだから、結果的にそれがこの映画のためになりました」と語った。

 今回、Varietyのインタビューに応じたドクことエメット・ブラウン博士を演じたクリストファー・ロイドも、「(マーティ役に抜擢されるも撮影開始から6週間で降板した)エリック・ストルツは素晴らしい俳優ですが、彼にはマイケルが持つある種のコメディセンスが欠けていました。すでに6週間も撮影をしていたのに、自分のシーンをすべてやり直すことになり、不安でした。(最初のときほど)うまくやれないかもしれないと思ったんです。でも、マイケルが私をさらに良くしてくれました」と、マイケルの素晴らしさを力説している。(フロントロウ編集部)

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