あるペットショップに、ペットのアライグマの爪を切ってほしいという女性が現れた。アライグマと触れた人は狂犬病のリスクがあり、野生生物局が女性の身元を早急に探しているとした。

「Petcoではアライグマの爪切りは行なっておりません」

 米メイン州の陸漁業野生生物局が、州内のペットショップにアライグマを持ち込んだ女性を探していると州民に公式フェイスブックで訴えた。当局は、「女性が待っている間、さまざまな人がアライグマに触れて、中にはキスする人もいた」と当時の状況を説明。

 その後、店内にアライグマがいることを知った店長が女性に退店するよう要求し、メイン州のアメリカ疾病予防管理センター(CDC)と陸漁業野生生物局に通報したという。

 当局は、「メイン州において野生動物の所持は違法であり、Petcoではアライグマの爪切りは行なっておりません」とコメント。「アライグマはメイン州で最も一般的な狂犬病の媒介者の1つです。狂犬病は、接触直後に治療しない限り致死的です。このアライグマに接触した方は医療機関に連絡を取ってください」と警告し、「写真に写っているアライグマと一緒にいる女性に関する情報をお持ちの方は当局にご連絡ください」とした。

 そして最後に、「覚えておいてください。野生動物は常に遠くから楽しむ。野生動物に近づいたり、扱ったりしない。野生動物に餌を与えない。野生動物を動かそうとはしない」と、野生動物との付き合い方を人々に喚起した。

 投稿から3日後の5月26日、陸漁業野生生物局は女性と連絡が取れたことを明かし、検査の結果、「陰性でしたので、Petcoでアライグマと接触された方は治療を受ける必要はありません」と発表した。(フロントロウ編集部)

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