映画『E.T.』でガーティを演じたドリュー・バリモアが、撮影中にスティーヴン・スピルバーグ監督に“あるお願い”をしたことを明かした。(フロントロウ編集部)

7歳のドリュー・バリモアがスピルバーグ監督にお願いしたこと

 子役時代から現在まで第一線で活躍を続ける俳優のドリュー・バリモアが、映画『E.T.』の撮影中、スティーヴン・スピルバーグ監督に「自分の父親になってほしい」とお願いしたことを米Vultureに明かした。『E.T.』でガーティを演じたドリューは、撮影当時7歳だった。

 ドリューの家庭環境は複雑で、父親はアルコール依存症で虐待的な一面があり、幼い頃に自分と母親を捨てて出て行ったいう。また、育ててくれた母親もいわゆる“毒親”で、ドリューが26歳のときにようやく和解したという経緯がある。

画像: ©︎UNIVERSAL PICTURES / McBROOM, BRUCE / Album/Newscom

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 スピルバーグ監督に父の姿を重ねたドリューは“父親になってほしい”とお願いしたが、監督はそれを断った。ただし、代わりにゴッドファーザー(※キリスト教における代父、後見人)になることを了承してくれたそうで、「(スピルバーグ監督は)私の人生の中で唯一の父親代わりです」とドリューは語った。

 なお、幼少期から大人の世界に引き込まれたドリューは、10歳頃からアルコールや薬物に手を出すようになり、13歳で依存症の治療という名目で精神病院に入れられた。スピルバーグ監督はそんな彼女をただ見守ることしかできないことを心苦しく思っていたそうで、当時を振り返って、「彼女は就寝時間を過ぎても起きていて、行ってはいけない場所へ行き、幼少期を奪われたような生活を送っていたのだと思います。でも、私は彼女の父親ではないのでとても無力だと感じました。私は、彼女の相談役のようなものでしかありませんでした」とVultureに語っている。

 ちなみに、ドリューとスピルバーグ監督の関係は現在もとても良好で、現在も互いにプレゼントを贈り合うなど交流が続いている。(フロントロウ編集部)

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