パンセクシャルであることをカミングアウトしているジャネール・モネイ
ミュージシャンとして最新アルバムとなる『The Age Of Pleasure(ジ・エイジ・オブ・プレジャー)』を6月9日にリリースし、映画『ドリーム』など俳優としての活動でも知られるジャネール・モネイ。
2022年にノンバイナリーであることをカミングアウトして、「they/them」を自身の代名詞に使っているジャネールは、2018年にパンセクシャル(全性愛者)であることをカミングアウトしている。今回、ジャネールはET Canadaとのインタビューで現在では自身のアイデンティティを認めてくれているという母親との関係性について言及して、母親がありのままの自分をサポートしてくれることの大切さについて語った。
ジャネールは母親からのサポートを得られていることについて「すべてです。母親がサポートしてくれるというのは嬉しいものです」とコメント。「母親には母親の人生があって、私には私の人生があります。私たちの人生がその道のりで出会い、母親が私をノンバイナリーやパンセクシャルとして尊重してくれることを本当に嬉しく思っています」と続けた。
ジャネール・モネイが家族から認めてもらうことの大切さを語る
「母親が母親なりのやり方で私を受け入れてくれたことは、大きな意味を持っています。私を産んでくれたのは母なのですから。私はずっと母から受け入れてもらいたいと思っていたので、それが実現して嬉しいです」と語ったジャネールだが、母親がありのままの自分を受け入れてくれるまでには、時間がかかったという。
「クィアであることを認めてくれるまでにはしばらく時間がかかりました。あれは難しい時期でしたね」とジャネールはET Canadaとのインタビューで振り返ると、今現在、ありのままの自分を見せることに不安を抱えているかもしれないファンに向けて次のようにメッセージを寄せた。
「私はあなたの気持ちが分かります。私にはあなたが見えています。サポートを感じられなかったとき、私はあなたと同じでした。今でも、(母親のように)私をサポートしてくれない家族もいます。彼らは笑顔で私にコンサートのチケットを頼んで来ながらも、心の底では、ありのままの私に問題を抱えているのです。でも、あなたに知って欲しいのは、チョーズン・ファミリーを持ったっていいということです。あなたを愛しています。私はありのままのあなたが大好きです」と語りかけて、もし血縁のある家族がありのままの自分を認めてくれないのであれば、血縁の繋がっていない人たち同士で家族になることを意味する、チョーズン・ファミリーを選ぶのも選択肢の一つだと伝えた。(フロントロウ編集部)