マット・デーモンがトム・クルーズの話を聞いて“違い”を実感
アクション満載の映画『ボーン』シリーズで主人公のジェイソン・ボーンを演じたマット・デイモンが、これまでに数多くのアクション映画で主演を務めてきた先輩俳優のトム・クルーズと自分の“違い”を実感した瞬間を米Cinema Blendのインタビューで振り返った。
マットは、「世界にはトム・クルーズという、文字通り、飛行機にぶら下がるようなスタントを自らする人がいます。以前、彼と食事をしたことがあるのですが、彼はちょうど(『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で)ビルの側面を走って移動するシーンの撮影をしたあとでした。だから僕は彼にどうしてそれをやることになったのか聞きました。彼はとても熱心な人なので、『どうしてそうなかったか教えるよ』と前のめりで、僕も『よし!教えてくれ』という感じでした」と言うと、こう続けた。
「トムが『このシーンは15年前から考えていたんだ!』って。『ワオ!本当に?』と驚く僕に、彼は『安全管理者のところに行って、すべてを説明した。でも、安全管理者に“それはできない。危険すぎる。君にそれをやらせるわけにはいかない”と言われたんだ。だから、新しい安全管理者を雇った』と言いました。これは彼の物語の始まりにすぎません。僕は『ストップ!』と言って、話を終わりにしました。そこが僕たちの違うところです。僕は安全管理者がダメだと言ったら、『安全管理者がそれはよくないと言うなら(しょうがない)』と納得します」
ちなみに、マットも言っていたように、トムは自ら危険と隣り合わせのスタントをこなすことで知られているが、幼少期からその片鱗を見せていたようで、映画『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督が「トムは子どもの頃、家の屋根から飛び降りていました。彼は昔からそうだったんです。彼はスタントが大好きなんです」と米ETのインタビューで明かしている。(フロントロウ編集部)