ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の続編ドラマの新シーズン『AND JUST LIKE THAT… シーズン2 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』が、2023年6月22日(木)16時よりU-NEXTにて見放題で独占配信される。フロントロウ編集部では日本のメディアとしては独占で、オリジナルシリーズと続編シリーズのクリエイターであるマイケル・パトリック・キングの取材に参加。マイケルの言葉からは、シーズン2はシーズン1以上に期待できることが伺えた。

※こちらの記事にはU-NEXTで配信中の『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン1のネタバレが含まれます。

『AND JUST LIKE THAT… シーズン2 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』

画像: 『AND JUST LIKE THAT… シーズン2 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』

 『AND JUST LIKE THAT… シーズン2 / セックス・アンド・ ザ・シティ新章』が、⽶本国と同日の2023年 6⽉22⽇(⽊)にU-NEXTにて⾒放題で独占配信される。シーズン1の視聴者数が米HBO Max史上最⾼、日本のU-NEXTの海外ドラマジャンルで歴代1位を記録した本作。待望のシーズン2の予告編はキャリー、ミランダ、シャーロットの生活に新たな展開を感じさせるもので、配信前からファンの間で大きな話題を呼んだ。

<エイダンとキャリー>「エイダンは14年前の彼とは違う」

画像: <エイダンとキャリー>「エイダンは14年前の彼とは違う」

 シーズン2ではエイダンとキャリーの復活愛が大きなポイントとなっている。エイダンは、『セックス・アンド・ザ・シティ』シーズン3で初登場した家具職人。2人は真剣交際に発展するが、キャリーがミスター・ビッグと浮気。シーズン4でエイダンがプロポーズするのだが、キャリーの浮ついた気持ちや過去の裏切りが原因に破局。映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』年では、偶然エイダンと再会した既婚者のキャリーがエイダンとキスしてしまい後悔するという一件があった。ミスター・ビッグがいなければキャリーの夫になっていた可能性があるエイダンについて、マイケルは過去に、キャリーは複雑な恋愛を好むからエイダンは運命の相手ではないと言っていたが?

マイケル・パトリック・キング:ビッグが登場したとき、キャリーは彼の悪いところに目をつぶっていました。彼こそ運命の相手だと信じ、複雑な相手を追いかけた。それが、キャリー・ブラッドショーの人生に、『セックス・イン・ザ・シティ』シリーズ全体におよぶ迷路を作り出した。一方、エイダンは複雑ではなかった。私たちは、ビッグとは正反対の要素を持つエイダンを登場させたかったんです。ビッグは強烈で、隠れたり、暗かったりする。一方のエイダンはつねにそこにいて、柔らかく、明るい。だからこそ、キャリーにはビッグしか見えなかった。でも今、ビッグはいない。

エイダンは複雑では“なかった”という点は重要です。現在のエイダンは14年前の彼とは違うんです。映画で(キャリーと)キスをした彼は別人です。私たちは本作で、今の彼がどんな人物で、どのような複雑な事情を抱えているのかを知ることができます。今も34歳の時のままの人はいません。劇中でも『あなた変わってない』というセリフがありますが、見た目は変わらなくても実際は違う。人は人生において様々な経験をします。幸運な人ならば、自分の本質を保ったままでいられる。でも、物事が複雑になることもある。私がエイダンを連れ戻したことには理由があります。今の愛、昔の愛、そして愛が人生によってどのように影響されるかを示すためです。また、これはキャリーが成長するためのチャンスであり、観客が驚いたり、旅に出たり、「私はエイダン派」「私は違う」と議論するチャンスでもある。『セックス・アンド・ザ・シティ』の時も50%対50%だったんですよ。道で『私はエイダン派』と言われたかと思うと、『いや、私はビッグ派』と言う女性が現れる。ビッグがいなくなった今、エイダンのことで解き明かされることがたくさんあるだろうと思っています。

<サマンサの出演>「サマンサにまた会える機会があったことに興奮しました」

画像: <サマンサの出演>「サマンサにまた会える機会があったことに興奮しました」

 エイダンのカムバック以上にファンを歓喜させたのが、サマンサ役キム・キャトラルの出演。キムが今後一切シリーズには関わらないと宣言したため、『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン1はキム不在のまま制作された。劇中では、キャリーとサマンサはケンカ別れして、メッセージ上でのやりとりだけが描かれた。シーズン1のラストで再会がにおわされていたが、キム演じるサマンサが実際にシーズン2でカムバックすることが、2023年5月のVarietyの報道で発覚した。

マイケル・パトリック・キング:(シーズン1の時点で)キムがどこかで出演してくれるかどうかは分かりませんでしたが、サマンサが今はロンドンにいるという設定になることは自分で分かっていました。私自身サマンサを愛していますし、観客もサマンサを愛している。だからサマンサがいない存在にすることだけはしたくなかった。だからサマンサを登場させたのです。今シーズンでは、サマンサはメッセージ以上の形で登場します。それはみなさんご存じですね。みなさんにバレてしまったことは、私としては非常にくやしい! プレゼントは開けてもらうまで秘密にしておきたかったですからね。だから今の私の役目は、なぜサマンサがいるのか、彼女(キム)が再びサマンサを演じるのを見るのがどれだけ素晴らしいことかを、なるべくお伝えせずにサプライズを壊さないようにすることです。(キャリーとの)電話のシーンであることはもう知っていますよね?仕組み的に電話にするしかなかったのですが、サマンサにまた会える機会があったことに興奮しました。私が言うのはこれだけ。彼女が生きているのは良いことですよね。彼女はいつも生きている存在でしたが、今はメッセージ以上の存在になった。それは本作を作った脚本家である私にとっても、サマンサを愛するファンにとっても嬉しいことだと思います。

<シーズン1の賛否>「自分の鏡だと思っていた役が変わるから、気持ちの調整が必要になる」

画像: <シーズン1の賛否>「自分の鏡だと思っていた役が変わるから、気持ちの調整が必要になる」

 シーズン1は、50代の女性たちが直面するテーマに触れている点が評価された一方で、人種や性自認・性的指向の多様性を意識しすぎて展開がおかしいという批判もあり、評価がわかれた。ただ評価が割れたことを良いことだとマイケルは言う。

マイケル・パトリック・キング:そこまで反応が大きかったのは、前と同じではなかったからです。クリエイターとしてはそれが嬉しかった。前の作品のコピー版を作っていたら、この作品は最初から失敗していたでしょう。ビッグの死で始まったこの作品は、非常に生き生きとしていた。古い枠組みを壊して新しいものを生み出したのです。観客はキャラクターたちへの思い入れが非常に強い。だから(慣れ親しんだものを)大きく変えたときのショックは大きい。今のテレビ界には5,000もの作品があります。シーズン4最終話のCMを見て、「こんな作品あったんだ」と言うような時代です。そんななか、人々が「これはやだ」「間違ってる」「このキャラはそんなことしない」と言うなんてワクワクするじゃないですか。皆さんが見ているという証拠ですから。『セックス・アンド・ザ・シティ』が始まった当初のザワつきを思い出しましたよ。

『セックス・イン・ザ・シティ』と『And Just Like That/セックス・アンド・ザ・シティ新章』の面白いところは、観客の多くが、役を演じる女優たちと一緒に年を重ねてきたことです。34歳から56歳になった。さらに、「20歳のときにああいう女性になりたかった」と言う30歳もいる。キャラクターたちに親近感が強く、「あの人は私で、私はあの人」という相互関係があるところがユニークです。観客が年齢を重ね、同じ俳優が演じるキャラクターが年齢を重ねても、つながりを保ち続けることができます。サマンサ、キャリー、ミランダ、シャーロットという4人のキャラクターは、25年前のテレビで34歳らしい発言をして34歳らしい行動を取る唯一の存在だったのです。彼女たちはテレビで誰も言っていないことを言い、視聴者の気持ちを代弁するから、視聴者は彼女たちと本当に友達になれたんです。また、『セックス・イン・ザ・シティ』は幸運にも何シーズンも放送されてシリーズ化されたため、キャラクターを成長させることができました。だから、ニューヨークの4人の独身女性というプロトタイプから、観客と同じく、結婚したり子どもがいたりするキャラクターになっていった。観客が「このキャラは私自身だ」と思うことはワクワクすることです。同時に、キャラクターたちが観客が持っているキャラクター像から離れていくことは興味深い現象です。ミランダが突然スティーブのもとを去ると、「ミランダは私自身」と思っている女性たち、つまりまだ結婚している女性たちは衝撃を受けるんです。自分の鏡だと思っていたキャラクターが変わるから、気持ちの調整が必要になる。私自身、「こんなの私のミランダじゃない」という発言を何度も聞きました。しかし、ミランダを25年以上も書き続けていた私としては、「そう? 僕としてはミランダらしいよ」と思うわけです。ミランダはとても複雑でさまざまな要素を持っている女性で、今の彼女は幸せな結婚生活を送っていないのです。

 そんなマイケルは、現代のソーシャルカンバ―セーション(※社会のなかの会話)に合わせてキャラクターたちに多様性を取り入れたことは、『セックス・アンド・ザ・シティ』ではないどころか、『セックス・アンド・ザ・シティ』そのものだと思っているという。

マイケル・パトリック・キング:『セックス・イン・ザ・シティ』は、つねにその時代の社会のあり方を反映しようとしました。独身者が世間からのけ者にされていて誰も彼らのために声を上げない時代に、社会に反発する独身者の話を描いた。『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』では、社会を見渡し、「人々は何を話しているのだろう?何を問題としているのだろう?」と問いました。それは、人種、ジェンダー、そしてエイジングでした。だから作品を生き生きさせるために、また、議論を呼ぶ作品にするために、それらを作品に盛り込んだのです」

<他キャラクター>「観客がまだ見ていない部分を見せられるようなシナリオ」

画像1: <他キャラクター>「観客がまだ見ていない部分を見せられるようなシナリオ」

 シーズン1では、キャリーの同僚であるチェ、キャリーに不動産を仲介したシーマ、ミランダの大学の講師ナイア、シャーロットのママ友リサという新キャラクターが紹介された。シーズン1ではまだまだサポートロール的存在だったが、シーズン2ではメインキャストたちとのつながりがより深くなり、ストーリーの展開に強く関わってくるという。

マイケル・パトリック・キング:「よく知られたシリーズに4人の新しいキャラクターを登場させるということは興味深いものです。観客はミランダのことを20年も知っていますが、ナヤ・ウォレスのことは20分しか知らない。20年来の付き合いのある役と20分の役のバランスを取るよう視聴者に求めると間が空くことになる。シーズン2では、シーズン1の時にあった“この人たちがこのブランドにふさわしいかどうか”という入門レベルの疑問が解消され、彼らが何者なのか、オリジナルの3人のキャラクターとどのように繋がっていくのかがより深く掘り下げられます…シーズン1では「表紙を見せる」程度にとどまった新キャラクターたちも、シーズン2ではその本を開いて中身を読んでください、彼女たちをもっと知ってくださいという感じになっています」

画像2: <他キャラクター>「観客がまだ見ていない部分を見せられるようなシナリオ」
画像3: <他キャラクター>「観客がまだ見ていない部分を見せられるようなシナリオ」

 そしてもちろん、エイダンとの再会があるキャリーに加え、ミランダとシャーロットにも新しい展開がまっている。ミランダはチェとの西海岸での生活が始まり、シャーロットは予告編で職場に復帰することが示唆された。

マイケル・パトリック・キング:テレビシリーズにおいて、第一話であるパイロット版ではある種の原型や原色を示します。そして、自分のやっていることを信じ、自分が行きたい旅があることを信じ、ストーリーを追いかけるなかで、キャラクターがだんだん陰影を帯びてきて、赤から濃い赤や薄い赤へと変化していき、より人間らしくなっていきます。キャラクターを知れば知るほど、役者が演じれば演じるほど、脚本家が役者の演技に反応すればするほど、キャラクターはどんどん成長していきます。サラ・ジェシカ、シンシア、クリステンとは25年間一緒に仕事をしてきたので、彼らが誰なのか(新シリーズの第一話の時点で)すでに分かっていたんです。だから問題は、彼らが他にどんな人になれるか?彼らをさらに成長させるためにはどのような状況に置くことができるのか?ということでした。キャリーの場合、シーズン1でそれはミスター・ビッグの死でした。シーズン2では、キャリーが暗闇から光の中へと出てきます。あのような悲劇的なことが起こったとき、どうやって以前の自分を取り戻し、今の自分を取り戻すのか? 自分の中のどんな部分が成長し、どんな部分が置き去りにされたのか?すべてのキャラクターをもっともっと見せること、観客がまだ見ていない部分を見せられるようなシナリオを作ること、それがライターの役目です。

 ドラマ『AND JUST LIKE THAT… シーズン2 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』は2023年6月22日(木)16時よりU-NEXTにて見放題で独占配信。

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