シリーズ“集大成”と謳われるトム・クルーズ主演シリーズ第7弾となる新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』をサクッとレビュー。(フロントロウ編集部)

【あらすじ】『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

 IMF(インポッシブル・ミッション・フォース)のエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)に課せられた究極のミッションー全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。今回のミッションはどんな犠牲を払っても、絶対に達成しなければならないことを知る。その時守るのは、ミッションか、それとも仲間か。イーサンに史上最大の決断が迫る。

【レビュー】シリーズ最高傑作のポテンシャルは十二分

 『デッド・レコニング』の日本語訳は「推測航法」。海上で、距離や流れをもとに自分の現在地を推測して進行方向を決めていくことを指す言葉だが、本作は観客を映画館という現在地に留めながら、AIの脅威に支配された五里霧中の物語へといざなう。

画像: 【レビュー】シリーズ最高傑作のポテンシャルは十二分

 本作はシリーズ最高傑作か? そのポテンシャルは十二分にある。過去作で常にアップグレードされてきたアクションは、例の如く世界各地を舞台にもう一段階ギアをあげているし、懐かしい面々も集結するし、手に汗握るトム・クルーズらのスタントは今回も想像を超えてくる。さらには、イーサン・ハントがIMF入りする前の知られざる過去に触れるというエッセンス付きだ。

 もちろん、ヘイリー・アトウェルやイーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフら新キャストたちが放つカリスマ性も見逃せない。

 それから過去作と同様、代名詞とも言える迫力120点満点のアクションはあくまで、予測不能で、かつ人間味に満ちたストーリーテリングを補う要素の1つに過ぎない。そして、掴みどころのない「推測航法」という題は、シリーズ屈指の厚みを持つ本作のストーリーを不穏かつ的確に表している。まずは映画館に進路を定めてほしい。

 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は7月21日に全国公開。

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