※この記事には『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン1のネタバレが含まれます。
『AND JUST LIKE THAT』 シーズン2の撮影を振り返って
ドラマ『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン1で、夫であるミスター・ビッグを亡くして独身女性としての人生をスタートさせたキャリー。シーズン2では彼女のシングルライフが発展していくが、最愛の人を亡くした心の傷はまだ深いとサラ・ジェシカ・パーカーは明かす。
「彼女は希望に満ちていて、前より明るいです。悲しみに浸っていて良い期間や賞味期限があるのかどうかはわからないですが、それは人によってまったく違うと私は理解しています。キャリー自身もシーズン中盤のエピソードで言うのですが、彼女は、自分がその時期をうまくやり過ごしたと思っていました。でも悲しみって、思いもよらないときに忍び寄って表面化するものです。全体的には、彼女は本当にうまくやっているし、幸せで、長い交際を経たあとで、ニューヨークでの独身生活とはなんたるかを再発見しています。最後に彼女が独身だったときとは、時代は根本的に違いますからね。とはいえ、とても幸せなシーズンだと感じています。キャリーだけでなく、みんなにとって期待と発見の多いシーズンだと思っています」
シーズン1のフィナーレが米配信された後の2022年3月にシーズン2の製作が正式に発表され、2022年10月に撮影をスタートしたキャストとクルーたち。ニューヨークの街中ではキャストたちが美しい衣装に身を包む姿が連日話題になったが、全員がカメラを持つ時代における撮影は、困難も多いという。サラがプロデューサーの顔を覗かせながら語った。
「ニューヨークの小さな通りにすべての機材を運び、クルーとビデオ隊のためのスペースを確保するのは簡単なことではありません。現場を封鎖して、歩行者や野次馬のためのスペースを確保する。そこにいることが許されている彼らに、話し声やフラッシュがテイクを台無しにする可能性を説明しようとする。車やクレーンや涙やタクシーや完璧なタイミングで入ってくることが絡む本当に重要かつ長いテイクで、何度もお願いしているにもかかわらず誰かがフラッシュをたくと、テイク全体が壊れてしまう。カメラのシャッター音とかね。難しい作業です。でも、それは私たちが背負わなくてはいけない十字架なのです」
キャリーがどうやっているのか「不思議です」
1998年から約25年にわたってキャリー・ブラッドショーというアイコニックな役柄を演じているサラ。そんな彼女には、キャリーがどのようにやってのけているか「不思議」ながらも「インスパイア」されることがあった。
「友人関係のあり方にはインスパイアされます。私には、彼女のように友人関係に割く時間はないですから。この人たちがどうやってたくさんのランチの時間を捻出しているのかは不思議です。しかし、友人としての彼女の姿や彼女にとっての友情の意味にはインスパイアされます。たとえ自分の友人に同じような時間や注意を割くことはできなくても、彼女の人生を経験し、私ならしないような大胆な選択をしたり、私ならしないような洋服を身に着けたりすることを楽しんできました。自分の人生と並行して生きている人生のようなもので、とても面白いですよね」
そう明かしたサラは、オリジナルシリーズのインパクトにも言及。作品の中心にあるのは絶対的にライターたちが生み出すストーリーだとしたサラは、こう続けた。
「女性たちの、率直で、歯に衣を着せないで、辛辣で、親密な会話を許容するネットワークでした。そのようなことはどこもやっていなかったのです。それに、業界内にあるガイドラインや政府の基準といった様々な理由から、通常は商業放送では使用できない言葉を使うことが許されていたのです。これが第一の点です。そしてもうひとつは、女性にはこの種の友情があるのに、それがテレビで表現されるのを見たことがなかったということです。そして、ニューヨークという舞台が重要な役割を果たし、衣装が重要な役割を果たし、それらが実に優れたストーリーテリングを包み込んでいた」
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