除毛クリームとは?
米カリフォルニア州にあるサロンQueen Bee Salon&Spaのオーナーでエステティシャンのジョディ・シェイズ氏によると、除毛クリームとは、毛の主成分である「たんぱく質」を溶かす成分が配合されたムダ毛ケア用品のこと。
ムダ毛処理をしたい部分に塗って放置して洗い流すだけで、肌表面から出ている毛を溶かして処理することができ、カミソリ負けや埋没毛などの肌トラブルが起きにくいのが特徴。
また毛を溶かして処理するため、断面がチクチクした感触になりやすい「カミソリ」や「電気シェーバー」に比べて触り心地がなめらかで、つるつるとした肌を持続しやすいのも大きな魅力のひとつだと米Byrdieで明かした。
除毛クリームのメリット
そんな除毛クリームの最大のメリットは、カミソリや毛抜きに比べて肌への負担が少ないところ。
たとえば、カミソリによるシェービングは、肌の表面にある角質層を傷つけて、赤みやヒリヒリ感を発生させる可能性がある。また毛抜きによるムダ毛処理は、毛根を無理矢理引き抜くことになるため肌に与えるダメージが大きく、肌トラブルが起きやすいとされている。
一方で、除毛クリームは毛を溶かして処理するため、肌への負担が少ないのが特徴。皮膚科専門医のアヴァ・シャンバン医師も、「シェービングとは異なり、除毛クリームは肌表面を傷つけることもなく、手の届きにくい場所でも使いやすいでしょう」と話している。
もうひとつのメリットは、毛がチクチクしにくいところ。カミソリで毛を剃ると、毛の断面が斜めになるため、伸びてきたときにチクチクしやすいが、除毛クリームで処理した場合は、毛先が丸くなるため、毛が伸びてきてもチクチクしにくいそう。
そのため、アンダーヘアやワキ毛など硬くて太い毛を処理したい場合は、「除毛クリームのほうが広範囲でキレイに処理できると思います」とシャンバン医師は勧めている。
除毛クリームのデメリット
そんな手軽で便利な除毛クリームだけれど、次のようなデメリットもあるそう。
1つめは、使用できない部位があるところ。除毛クリームには毛を溶かす成分が含まれているため、目元、眉、口元、デリケートゾーンなどの皮膚の薄い部分には使用できないそう。
2つめは、肌の弱い人や敏感肌の人は、肌荒れを起こす可能性があるところ。シェイズ氏は、「これらのクリームは、基本的に肌表面の毛を溶かすように設計されています。ひとによっては肌荒れを起こす可能性はあります」と発言。使用前のパッチテストは必ず行ない、必ずアフターケアするようアドバイスした。
ほかにも、除毛クリームの種類によっては薬品のニオイが強いものもあり、シェイズ氏は「強い匂いや喘息に敏感な人は、除毛クリームのニオイに反応を起こすことがあります」と忠告。十分に換気を行ないながら使用する必要があると話している。
とはいえ、除毛クリームはカミソリ負けなどが起こりづらく、肌に塗ってふき取るだけで簡単に毛の処理ができるなど、メリットが多いのも事実。自分の肌のタイプや使用部位に合わせて上手に使い分けて、つるつるの肌をゲットしてみては。