今年で89歳になる大御所俳優のジュディ・デンチが、高齢による視力の悪化のせいで撮影の現場で苦労していることを告白した。(フロントロウ編集部)

アカデミー賞受賞経験もある大御所俳優でも、加齢による視力の悪化には抗えないようだ

 Sunday Mirror's Notebookのインタビューでジュディ・デンチ本人が語ったところによると、彼女はもう映画のセットで台本を読むことができないのだという。

 それでもジュディ自身は引退する気は全くないそうで、職場で昔できていたが今はできないことに合わせて、解決法を探っているところだそう。

 「視力の悪化のせいで、映画のセットで何も見えないんです。それにものを読むのも困難になっています。でもどうにか対処していくしかないですよね。前進あるのみ。長い(シーンのある)役は難しいですね。今、まだ解決方法を探しているところです。私には脚本の内容を読んで教えてくれる友人も沢山いますし、映像記憶には自信もあるのですね」と明かしたジュディ。

 ジュディは2012年に加齢黄斑変性症(AMD)と診断されたことを英Daily Mirrorで明かしたとき、各メディアで「失明危機」と報じられ、当時はメディア向けへの声明で報道を「大げさ」だと一喝していた。それから約10年、2022年に出演した『Louis Theroux Interviews...』では現在の状況について以下のように語っていた。

 「悪いです。十分悪いです。かなりぼんやりとしか物が見えないくらい悪いです。ずっとほんの少しhぼんやりしている感じ。でも俳優の仕事を引退するつもりはないんです。目が見えなくなってきているので、今はあまり何も出来てないですが」

 そして、視力が悪いなかでセリフを覚える方法については、「学ぶ方法を新しく見つける必要がありますね。それがそもそもページのどこに書かれているかを知る必要もあるんだと気づきました。その方法は探し出しますよ。自分ならやると分かっている。やりながら、転ばない限りわね」と説明。

 日本眼科医会によると加齢黄斑変性症は「老化に伴い、眼の中の網膜というカメラのフィルムにあたる膜の中心に出血やむくみをきたし、視力が低下する」病気で、日本における視覚障害の原因疾患の4位だという。

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