リゾがセクハラやボディシェイミング疑惑を完全否定
元バックダンサー3人から、セクハラやボディシェイミング、敵対的な職場環境（※）を作り出したとして訴えられたシンガーのリゾが反論する声明を発表した。
※個人やグループに対してハラスメントや差別、いじめなどの不適切な行為が行われている環境。
— FOLLOW @YITTY (@lizzo) August 3, 2023
フロントロウでお伝えしたが、今回、訴えを起こしたのは、ダンサーのアリアナ・デイヴィス、クリスタル・ウィリアムズ、ノエル・ロドリゲスで、彼女たちは、クラブを訪れた際にリゾからヌードパフォーマーに触れるように圧力をかけられたり、体重が増えたことを遠回しに批判されたり、すでに決まっていた仕事の再オーディションをさせられて、仕事を失う恐怖を与えられたりしたと主張している。
なお、訴えられたのはリゾだけでなく、彼女の会社「Big Grrrl Big Touring Inc（以下BGBT）」とダンスチームのリーダーを務めるシャーリーン・クイグリーも含まれていて、米Peopleが入手した訴状によると、白人だけで構成されたBGBTの経営陣による、ダンスチームの黒人メンバーへの人種的嫌がらせ（レイシャルハラスメント）もあったという。
また、今回の告発を受けて、他のダンサーや過去にリゾと一緒に仕事をしたことがあるという映画プロデューサーも、リゾから不当な扱いを受けたことをそれぞれのSNSを通じて明かしている。
以下、リゾの声明の全訳。
「この数日間は胸が張り裂けそうなほど困難で、とてつもなく失望するものでした。私の労働倫理とモラル、敬意が問われ、人格が批判にさらされています。通常、私は虚偽の申し立てには反応しないようにしていますが、（今回の件はスルーするには）あまりにも非道で信じられないようなものでした。これらのセンセーショナルな話は、ツアー中の行動が不適切でプロフェッショナルではないと言われたことをすでに公に認めている元従業員たちから出たものです」
「アーティストとして、私は自分のやっていることに対してつねに情熱を持ってきました。私は自分の音楽とパフォーマンスに真剣に向き合っています。なぜなら、私は自分とファンを代表する最高のアートを世に出すことだけを望んでいるからです。情熱には勤勉さと高い基準が伴います。時には難しい決断をしなければならないこともありますが、誰かを不快にさせたり、チームの大切な一員として評価されていないと感じさせたりするのは私の意図ではありません」
「私は被害者として見てほしくてここにいるわけではありません。一方で、私は自分が、ここ数日、人々やマスコミが描いているような悪人ではないことも知っています。私は自分のセクシュアリティや自分自身を表現することに対して非常にオープンです。でも、人々がそのオープンさを利用して、私が私ではない何かであるかのように見せることを受け入れたり、許したりすることはできません。私たちが女性として受けるに値する敬意ほど、私がこの世で真剣に受け止めているものはありません。私は日常的にボディシェイミングを受けることがどういうことなのか知っています。私が体重を理由に従業員を批判したり、解雇したりすることは絶対にありません」
「私は傷ついていますが、このことが私がこれまで行なってきた良い仕事に影を落とすようなことはさせません。この困難な時期に私を元気づけようと支援の手を差し伸べてくださった皆様に感謝したいと思います」
リゾを訴えたダンサーがテレビ番組に出演し改めて被害を訴える
リゾが声明を出した直後、原告である3人のダンサーが弁護士のロン・ザンブラーノ氏とともに、米CNNの番組『CNN This Morning（原題）』に出演。リゾからセクハラとボディシェイミングを受けたと主張するデイヴィス氏は、リゾの主張を聞いて「がっかりした」と言うと、改めて被害を訴えた。
「ヌードパフォーマーの体に触るよう圧力をかけられた？イエス。面談と称して呼び出されて、プライベートなことについてあれこれ聞かれ、最終的に体重に関するとても個人的な問題を共有しなければならなかった？イエス。まだ、リストは続きます。私たちの実力が十分ではないという理由で、耐え難いほど長いリハーサルをするようプレッシャーをかけられたあげく、すでに決まった仕事のオーディションを再度することになった？イエス。これが真実です」
ちなみに、米TMZが入手した、2023年4月（※リゾとのあいだにトラブルがあったあと）に撮影されたとされる動画のなかで、デイヴィス氏が「私は彼女（リゾ）をとても尊敬しています。私はただ彼女の足跡をたどり、それをクイーン・リゾと共有したいだけなんです」とリゾのことを崇めるようなコメントをしていたことから、彼女の訴えを疑問視する声が出ているが、TMZにコメントを求められたデイヴィス氏は、「（リゾのもとを去る）最後の瞬間まで、私は自分が受けた扱いがどれほどひどいものなのか、自分がどれほど利用されているのかをわかっていませんでした。私は自分の仕事を守りたかっただけなんです。むしろこの動画を見れば、私がどれだけリゾを喜ばせようと頑張っていたのかがわかると思います」と反論している。
