ボニー・アーロンズが『死霊館』マーチャンダイズの未払いを主張
大ヒットホラー『死霊館』シリーズで、すべての呪いの元凶であるシスター・ヴァラク役を演じてきた俳優のボニー・アーロンズが、映画を配給するワーナー・ブラザースと制作するニューライン・シネマを相手にロサンゼルスで訴訟を起こしたことが明らかになった。
ボニーは、自身にはヴァラク役のおもちゃやTシャツといった関連商品(マーチャンダイズ)の収益の一部を受け取る権利が契約上あると主張しており、訴状では「ワーナーブラザースは、ニー・アーロンズの才能、創造性、肖像を利用して莫大な経済的成功を収めた」と述べている。ちなみに、2018年に公開された『死霊館のシスター』は2200万ドルの予算で3億6,500万ドルの興行収入を上げており、死霊館ユニバースの中では最も興行的に成功している。
続けて「映画の成功に対するボニーの多大なる貢献は否定出来ない。何故ならマスクを被せたり、CGを使って作られたほとんどのモンスターと違い、ヴァラクはボニーの素顔に特殊メイクを施して作られたキャラクターだからだ」とも述べられているが、このことに関しては、『死霊館』シリーズのプロデューサー、ピーター・サフランも「ボニーの独特の顔立ちを見て彼女こそが我々の望むヴァラクそのものだと思った」と過去に認めている。
そしてボニーは訴状で、「ヴァラクは非常に人気のあるキャラクターということもあって『死霊館のシスター』に登場したわけで、実際、あの映画は彼女のキャラクターありきで作られている。同じく、おもちゃ、人形、Tシャツ、服、寝具、ポスターなどのマーチャンダイズだって、彼女のキャラクターイメージありきで作られていることは明らかだ」と主張した。
ボニーによると、ワーナー・ブラザースは「分かりやすい説明を拒否した上に、契約上義務付けられているグッズ収入の取り分を支払うことを拒否した」そうで、この件に関して、両者の溝は深いとみられる。