ヒラリー・バートンが『ワン・トゥリー・ヒル』で受けたセクハラを告白
2003年から2012年まで9シーズンにわたって放送されて、ここ日本でも人気を集めたドラマ『ワン・トゥリー・ヒル』。トゥリー・ヒルという架空の街を舞台に、登場人物たちが繰り広げる恋愛などの人間ドラマで人気を博した同作だが、今回、メインキャラクターの1人であるペイトンを演じたヒラリー・バートンが、同作のクリエイターを務めたマーク・シュワーンから受けたセクハラを告白した。
マークは『ワン・トゥリー・ヒル』のクリエイターで、一部のエピソードでは監督や脚本も担当したほか、シリーズを通して2つのエピソードにマックスというキャラクターの役で出演した。今回、ヒラリーがポッドキャスト『Drama Queens』で明かしたところによれば、マークはマックス役で出演したエピソードの1つであるシーズン5の13話『耳を澄ませば』で、クリエイターという立場を利用して、ヒラリーと近づくために彼女と自分がハグするシーンを入れ込んだという。
「普段、私は彼と話をしてなかったので、彼はエピソードのなかに私が彼にハグをするというシーンを入れ込んだんです」とヒラリーが告白した。
「ものすごく気味が悪かったです」とヒラリー。「脚本を受け取ったときは、『大丈夫。たった1日の仕事だから。仕事の1日に過ぎないから』って自分に言い聞かせました」と当時を振り返った。
撮影当日は父親について来てもらったとヒラリー
ヒラリーによれば、彼女は当時ドラマの監督をしていた人物と交際中で、セットでは自身の兄弟も働いていたものの、マークから自身を守ってもらうには「十分ではない」と感じていたという。
そこで、ヒラリーは自身の身を守るために、問題のエピソードの撮影日は父親について来てもらったという。「この日は父親を撮影に呼び寄せました」とヒラリーは『Drama Queens』で明かした。「テイクを撮るごとにモニターのところに直行して、父親の隣に立ちました。私に触らせるつもりも、余分な会話に巻き込まれるつもりもありませんでしたし、そんなことはさせないと思ったので」。
ヒラリーがいかにマークとの共演シーンを嫌がっていたかは、最終的に本編で使われたテイクからも明らかだといい、「(そのシーンでの)私のボディランゲージを見ればわかると思います。私はずっと向こうのほうを向いていて、彼のことは一度も直接見ていませんから」と明かした。
他の女性からも性的嫌がらせを告発されたマーク・シュワーン
マークをめぐっては、他の女性からも彼から性的な嫌がらせを受けたとする告発がされており、2017年に、同作の脚本家であるオードリー・ウォチョップがプロデューサーのマーク・シュワーンを性的いやがらせで告発。同作のキャストやスタッフなど総勢18名がオードリーを擁護する声明を発表した。
マークはその後、告発を受けて当時クリエイターを務めていた『The Royals ザ・ロイヤルズ』の同職を解雇された。