ケイティ・ペリーが、オーストラリアでアパレルビジネスを展開しているケイティ・ペリーと法廷で闘争を続けている。(フロントロウ編集部)

名前をめぐる終わりなき闘い

 シンガーのケイティ・ペリー(Katy Perry)が、オーストラリア人のケイティ・ペリー(Katie Perry)と法廷で最後まで闘い抜く姿勢を見せている。

 双方のバトルの発端は2009年。シンガーのケイティが、2007年からオーストラリアを拠点とするファッションブランド「Katie Perry」に事業停止と名前の使用中止を求めたこと。このブランドはケイティ・ペリーという女性が運営するもので、女性は「Katie Perry」という名前でオーストラリア国内での商標登録も済ませていた。

 現在はケイティ・テイラーと名乗っているこの女性はその後、ケイティが2014年のツアーのオーストラリア公演で売ったグッズが自身の商標を侵害しているとしてケイティを提訴。この件について女性は、「この国のすべての中小企業のために戦っています。中小企業の多くは女性によって起業され、私たちよりもはるかに大きな資金力を持つ海外企業との競争にさらされています」とブログで綴っていた。

 この裁判中には、本名がキャサリン・ハドソンであるケイティが女性のことを「バカなビッチ」と呼ぶメールの文章が公開されるなど泥沼化。それに対して、ケイティのマネージャーが「アーティストは感情的な生き物。感情こそが才能の原動力なのです。あれは感情的な反応で、テイラーさん個人に向けられたものではありません」と釈明する場面もあった。

 結果的に2023年4月、女性側が勝訴。裁判官は、「これは2人の女性と、2つのティーンエイジ・ドリーム、そして1つの名前の物語です」と、ケイティの2010年のヒット曲「ティーンエイジ・ドリーム」にかけた発言をして、ケイティの会社Kitty Purryは女性に損害賠償を支払う責任があるとした。

 女性は判決を「中小企業の勝利」と喜んだが、その後、ケイティ側が控訴を申請。裁判は11月か12月に行なわれる予定だそうで、女性はNew York Postに「終わりが見えたと思ったのに、シンガー側は長引かせることを選びました」と憤りを語り、自分の「未来であり、夢であり、生計の糧」であるブランドを守るために、法廷で真っ向から争う意志を表明した。

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