ジニーの登場時間の少なさにがっかり
映画『ハリー・ポッター』シリーズにロンの妹ジニー・ウィーズリー役で出演したボニー・ライトが、シリーズ全体を通してジニーの登場シーンが少なかったことについて「少し残念だった」とポッドキャスト『Inside of You(原題)』で語った。
全8作品でジニーを演じたボニーは、シリーズ1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』を撮影したとき、まだ9歳だった。物語の中でジニーは主人公のハリー・ポッターと恋に落ち、のちに彼と結婚することになるわけだが、映画では原作よりもジニーの登場シーンが少なかった。
「たとえば、自分のキャラクターを出来上がっていくなかで、ベストな演技をすることへの不安はたしかにあったと思います。『みんなに愛されているこのキャラクターを正しく演じられるだろうか?』みたいな。それはつねに難しいことでした。映画化するにあたって、必然的にすべての登場人物のシーンの多くが本と比べて削られたときはとくに。だから、映画ではあまり見せ場がありませんでした。本にはあったシーンが映画にはなくて、キャラクターの一部が描かれなかったことは、少し残念でしたね。それでちょっと不安になったというか、フラストレーションを感じたというか」
さらに、「今となってはあまり心に留めていませんが、私の不安は、ジニーを演じる機会を与えられていなかったことに後になって気づいたことよりも、『ああ、私はこのキャラクターを演じるのが下手だと思われているんじゃないか』ということだったのかもしれません。だから、(ジニーの登場シーンが少なかったのは)私の責任ではありません」、「1本の映画の長さが5時間もあれば話は別ですが、(登場シーンが少ないという問題は)どのキャラクターにもあることです」と続けた。
ちなみに、以前、フロントロウでお伝えしたが、トム・フェルトン演じるドラコ・マルフォイはシリーズを通して強烈な存在感を放っていたが、IMDBによると、全8作品におけるマルフォイの登場時間の合計はたったの31分(正確には31分45秒)だった。全体の上映時間が約19時間40分であることを考えれば非常に少ない。
なお、ハリー役のダニエル・ラドクリフは539分、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは205分、ロン役のルパート・グリントは211分で、やはり主人公のハリーを演じたダニエルがダントツに出演時間が多かった。また、シリーズ最大にして最強の敵であるヴォルデモートを演じたレイフ・ファインズの出演時間の合計は37分15秒と、マルフォイ同様、視聴者に与えたインパクトの大きさと比較するとかなり少ないことが明らかになっている。