海外のネイリストが、爪の裏側にある薄皮「ハイポニキウム」の役割とケア方法を紹介した。(フロントロウ編集部)

ハイポニキウムとは?

 米ネイルブランドOrlyのコンサルティングネイルアーティストであるブリトニー・ボイスによると、ハイポニキウムとは爪と指先の皮膚の間をつなぐ薄皮のこと。ブリトニーは、「ハイポニキウムには、爪甲を指の先まで密封する役割があるほか、病原菌が爪先に入るのを防ぐシールとしても機能します」と米Popsugarで説明。

画像: ハイポニキウムとは?

 爪自体には感覚器や神経はないため、切っても痛みを感じないが、ハイポニキウムには神経が通っているため、爪を切ったり削ったりすると痛みが生じる場合もあるそう。

ハイポニキウムが伸びる原因

 ブリトニーによると、爪の裏側にあるハイポニキウムが伸びる原因は主に3つあるという。

 1つめの原因は、爪の長さ。ブリトニーは「最も一般的な理由は、爪が成長するにつれて爪の下側に付着しているからです」とコメント。ブリトニーいわく、爪を伸ばしている期間が長いほど、ハイポニキウムも付随して伸びる傾向にあるそう。

画像1: ハイポニキウムが伸びる原因

 2つ目の原因は、爪のトラブル。ブリトニーは「遺伝子によるものと思われる人もいれば、接触性皮膚炎など何らかの爪の損傷が原因である人もいます。爪の乾癬や真菌感染もこのようなことを引き起こす可能性があります」と話している。

 そして3つめの原因は、爪を噛む行為。ブリトニーは「爪を噛むという行為も、ハイポニキウムの異常増殖につながることがあります」と忠告。ハイポニキウムが伸びすぎると、指先に違和感を感じたり、変色や異臭がしたりする場合があるため、「そうなった場合は、なるべく爪に刺激を与えず、速やかに皮膚科を受診してください」とブリトニーはアドバイスする。

画像2: ハイポニキウムが伸びる原因

ハイポニキウムが伸びたときの対処法 

 では、ハイポニキウムが伸びすぎてしまった場合は、どう対処すべきなのだろうか。ブリトニーは、「爪が長いことでハイポニキウムが伸びすぎている場合は、ロングネイルを時々休んで、爪を短く整えてください」と助言。

画像1: ハイポニキウムが伸びたときの対処法

 続けて、ブリトニーは「キューティクルオイルやキューティクルリムーバーを使って、厚くなった皮膚を柔らかくするのもいいでしょう。爪の乾癬や真菌感染症が原因の場合は、皮膚科で外用薬を処方してもらってください」と言う。

 そして最も重要なことは、ハイポニキウムが伸びすぎているからといって、爪切りなどで切ってはいけないこと。

 ブリトニーは、「この部分の皮膚は絶対に切ってはいけません。切ってしまうと、指先が敏感になり、痛みを伴うことがあります。皮膚の変色、痛み、出血、臭いがなければ、自宅で柔らかくするだけで十分でしょう」と発言。どうしても自分で判断がつかない場合は、皮膚科医に診てもらうようブリトニーはアドバイスする。

画像2: ハイポニキウムが伸びたときの対処法

 爪の裏側にある薄皮「ハイポニキウム」。本来は、爪と皮膚の間に汚れや雑菌が入りにくくする役割を持っているため、あえて短くする必要はないけれど、伸びすぎると違和感を感じる場合もあるため、適度にケアして美爪をキープしてみて。

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