14歳だったときにエルヴィス・プレスリーと出会ってのちに結婚と離婚をしたプリシラ・プレスリーが、10歳年上だったエルヴィスとどのように関係性を築いていったかを振り返った。(フロントロウ編集部)

プリシラ・プレスリーがエルヴィス・プレスリーとの馴れ初めを振り返る

 エルヴィス・プレスリーの元妻であるプリシラ・プレスリー(78)が、第80回ヴェネツィア国際映画祭で行なわれた、自身とエルヴィスの関係を基にしたソフィア・コッポラ監督の新作映画『プリシラ(原題)』のプレミアに出席して、記者会見でエルヴィスとの関係性について振り返った。

画像: (左から)映画『プリシラ(原題)』でエルヴィス・プレスリーを演じるジェイコブ・エロルディ、ソフィア・コッポラ監督、プリシラを演じるケイリー・スピーニー、プリシラ・プレスリー本人。

(左から)映画『プリシラ(原題)』でエルヴィス・プレスリーを演じるジェイコブ・エロルディ、ソフィア・コッポラ監督、プリシラを演じるケイリー・スピーニー、プリシラ・プレスリー本人。

 プリシラは14歳だったときに、ドイツの米軍基地で当時24歳だった10歳年上のエルヴィスと出会い、恋に落ちた。成人が未成年者と恋愛関係を持つことは極めて不適切なことであり、2人の関係は、現代においては物議を醸している。

 プリシラは記者会見で当時のことを振り返って、14歳というまだ幼かった当時の自身の年齢に触れながら、「人は『ああ、セックスのためか』」と思うでしょうが、そうではありませんでした。私は彼とセックスをしませんでした。彼はとても親切で、優しくて、愛に満ちていて、それでいて、私がまだ14歳だったという事実を尊重してくれていたのです」と語って、エルヴィスの目的は自分とのセックスではないと強調し、彼は自分の幼さを尊重してくれたと振り返った。プリシラは過去にも、エルヴィスとは彼女が22歳になる1967年に結婚するまで性的関係は持っていないと明かしている。

 「私たちは考え方の部分で繋がっていて、それが私たちの関係性でした」と、プリシラはエルヴィスと意気投合したきっかけについて明かしている。「私の両親は、エルヴィスがどうして私に関心を持っているのかを理解するのにとても苦労していました」と、大人が未成年の子どもに興味を示していることに両親が不快感を示していたことを認めると、「私としては、私が比較的話を聞くタイプだったからだと思っています。ドイツでは、エルヴィスがあらゆる方法でその心を私に打ち明けてくれました。彼の話に耳を傾けて、彼を慰めていたのが私でした。それが私たちの繋がりだったのです」と続けた。

 プリシラはエルヴィスと出会ってから8年後の21歳だった1967年に、当時32歳だった彼と結婚。翌年には2人の間に1人娘のリサ・マリー・プレスリーが誕生したが、2人は1973年に離婚。エルヴィスはその4年後の1977年に亡くなった。また、リサ・マリーも今年1月に米カリフォルニア州ロサンゼルスにある自宅で心臓発作を起こし、搬送先の病院で54歳で亡くなった

 ソフィア・コッポラ監督による映画『プリシラ(原題)』は、プリシラが1985年に出版した自伝『私のエルヴィス(原題:Elvis and Me)』に基づいており、プリシラの視点からエルヴィスや家族を描いたものになっている。同作は2023年10月27日に全米公開。

  

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