BBCワイルドライフ誌を出版するDiscover Wildlifeが明かした、人間にとって最も致命的な動物10種がコチラ。(フロントロウ編集部)

人間にとって最も致命的な動物10種

 イギリスのDiscover Wildlifeのエキスパートが算出した年間の死亡数から、最も人間を殺している動物の10位から6位は以下のとおり。

10位 カバ:年間死亡数500人
10位 ゾウ: 年間死亡数500人
8位 イリエワニ:年間死亡数1,000人
7位 アスカリ回虫:年間死亡数2,500人
6位 サソリ:年間死亡数2,600人

 5位は、年間死亡数1万人のアサシンバグ(暗殺虫)という怖い名前がつく虫。中南米に生息し、熱帯の寄生虫病であるシャーガス病を蔓延させる種もいるそう。この種の虫は「キス虫」という可愛い名前で呼ばれるが、それは、寝ている人の顔を噛む傾向があるからという、とんでもなく可愛くない理由。

 4位は、年間死亡数13.8万人のカーペットバイパー。中東からインドにかけて生息し、猛毒なうえ、攻撃的で、さらに人口の多い地域に生息しているため、死亡数において最も致死率の高いヘビとされている。

 3位は、年間死亡数20万人のカタツムリ。これは、カタツムリが吸虫と呼ばれる寄生虫の宿主だから。とくに厄介なのが、淡水カタツムリを通して人に感染するスキストソーマ。カタツムリの中で成長し、水中に放出され、その汚染された水から皮膚を通して人に感染する。「カタツムリ熱」とも呼ばれるこの寄生虫病は、2000年の世界保健機関(WHO)によれば、マラリアに次いで「社会経済的に壊滅的な」寄生虫病とされている。

 2位は、年間死亡数43.1万人の人間。殺人による人間の死亡者数は年間43万1千人と推定されている。また、現代においては、人間の活動のせいで悪化している気候変動のせいでより多くの人間が死ぬと見られており、WHOは、2030年から2050年の間に、気候変動による栄養不良や病気による死者が年間約25万人増えると推定している。

 1位は、年間死亡数72.5万人~100万人の蚊。人間や動物の血液を吸う過程で、感染性の病原体を媒介し、人から人へとバクテリアやウイルス、寄生虫を運んでしまう蚊。蚊が媒介する感染症で最も死亡者数が多いのはマラリア。WHOは、「2021年には、世界人口のほぼ半数がマラリアのリスクにさらされていました」と言っており、小さな動物が大きな影響を及ぼす、という究極の例。

This article is a sponsored article by
''.