ニュージャージー州の高校に通っていた生徒が自身の教師を訴えていた件で、教師側に賠償命令が下された。

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「共有する前に考えなさい」弁護士は賠償額の少なさにも苦言

 ニュージャージー州の高校に通っていた女子生徒のヌード写真とセミヌード写真が本人の同意なくポルノサイトに掲載されていることが2018年に発覚。女子生徒はその後、弁護士を通してサイトに写真の取り下げを要求。サイト側は写真を取り下げるとともに、掲載した人物のIPアドレスを女子生徒側に共有した。そして通信会社がIPアドレスの利用者情報を開示。そこに書かれていた人物の名前は、女子生徒の学校で数学を教える男性教諭のものだった。

 女子生徒はその後、男性教諭を相手取って裁判を起こし、2023年8月に1万ドル(約150万円)の賠償金支払い命令が下された。

 地元メディアNJ .comによると、女子生徒は男性教諭に写真を送ったことはなく、教諭がどのように写真を入手したのか分からないが、写真を持っていた恋人のスマホが盗まれた過去があるという。また同メディアは、男性教諭が裁判で、問題となっている女子生徒の写真をネット上で見たことはあるが掲載した覚えはないと話したと報じた。

 判決を受けてPeopleに声明を発表した原告の弁護士は、約150万円という賠償額に触れて、「損害賠償額が、今後同様の行為を行おうとする者を抑止するのに十分でないことを心配する一方で、加害者になるであろう者は、新しい連邦法が推定15万ドルの予定損害賠償額を定めていることを知るべきです」と忠告。「この評決は、『共有する前に考えなさい』という明確なメッセージを送るものだと思います。写真を共有する同意を得ていないのであれば、共有しない。これらの写真に写っている人々は、現実の感情、キャリア、家族、そして人生を持つ実在の人物です。そして、あなたが彼らの許可なく世界に送ったものは、彼らの残りの人生について回ることになるのです」と続けた。

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