シンガーや俳優として活躍するリナ・サワヤマが、大人になってセラピーを受けたことで10代の頃にグルーミングされていたことに気づいたと英BBCに明かした。(フロントロウ編集部)

リナ・サワヤマ「相手は学校の教師でした」

 日本生まれでイギリスを拠点に活動するミュージシャンであるリナ・サワヤマ。2023年はキアヌ・リーブス主演の映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』に出演するなど活躍の場を広げているリナが、BBCのインタビューのなかで、セラピーを通して過去のグルーミング被害に気づいたと語った。

 「私はグルーミングされました」と明言したリナは、「相手は学校の教師でした」と告白。

 現在33歳のリナは当時17歳だったそうで、「私にとって17歳は子ども。まだ学校に通っている身です。学校の教師に誘われるのは、権力の乱用にほかならない」と語ったうえで、「しかし私は彼の年齢になるまでそれに気づきませんでした」と、大人になるまで自分がグルーミング被害を受けたことに気付いていなかったと明かした。

 この経験のせいで自分の身体と自己を切り離すようになり、「自分というものを完全に失いました」というリナ。しかしセックスと人間関係に関するセラピーに通ったことで、成熟した大人の視点から当時を見ることができるようになったという。「17歳の自分に戻り、彼女を近くに引き寄せ、彼女のせいではなかったんだと言ってあげるのです」。

 この経験は、2022年のセカンドアルバム『Hold the Girl』のインスピレーションになったという。

 イギリスの性交同意年齢は16歳。イギリスでは今月、コメディアンのラッセル・ブランドが複数の女性からレイプや性的ハラスメントなどで告発され、うちひとりは当時16歳。この女性は告発後、18歳以下が性交同意できる相手は同年代に限るべきではないかと訴えた。

 

This article is a sponsored article by
''.