米マクドナルドの本社勤務だった元従業員が、フライドポテトと並ぶ定番のサイドメニューを売らない社内事情をSNSで語った。(フロントロウ編集部)

マクドナルドにあのサイドメニューがないのはなぜ?

 ハンバーガーのサイドメニューとしてフライドポテトのほかに、オニオンリングを提供するファストフード店は少なくない。サクサクでジューシーなオニオンリングは人気が高く、マクドナルドでも販売を求める声は多いという。

画像: ※イメージ写真

※イメージ写真

 米マクドナルドの本社でコーポレートシェフとして働いていたという元従業員の男性が、このオニオンリングをめぐる社内事情を暴露した動画が注目を集めている。男性は人気のTikTokerで、日々マクドナルドの商品やレビュー動画を発信している。9月末にTikTokに投稿した動画で、男性は視聴者からの質問に答えるかたちで、マクドナルドのサイドメニューにオニオンリングがない理由を次のように語った。

 「マクドナルドは、効率の良いときに最大限の利益を生み出します。ひとつのメニューだけ提供できるなら、そうしたいはずです。実際にアメリカでは近年、メニューの選択肢やオプションを減らしています。オニオンリングを販売するにしても、期間限定になるでしょう」。

 続けて、「オニオンリングを注文する客は、ポテトを注文する客よりも少ないと考えると、利益や効率が劣っています。(オニオンリングを売るということは)劣る商品を販売することになります。ポテトは販売数が多いうえに、効率よく莫大な利益を生み出します。他の商品よりもマージンも上乗せしていて、高すぎるとも言えます。マクドナルドはポテトを売りたいんです」などと話した。

 また男性は、「恐らくないとは思うが」と前置きしたうえで、今後、オニオンリングを販売するにしても、値段はポテトよりも高くなると予測。その理由を、作る手間がポテトよりもかかる「効率の悪さ」を挙げている。加えて、男性は、オニオンリングにかぎらず他の商品にも言えることだとして、たとえばチキンのオプションが増え過ぎると、客足が遠のいて既存のメニューの販売数が落ちてしまい、結果的に利益と効率を下げてしまうなどと米New York Postに話している。

 ポテトと同じ揚げ物でも、レギュラー商品にならない背景には、深い大人の事情が絡んでいるよう。

This article is a sponsored article by
''.