来日公演のチケットを既に持っていても観るべき? 映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』をサクッとレビュー。(フロントロウ編集部)

映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』が公開中

 10月13日(金)より日本公開されているテイラー・スウィフトのコンサートフィルム『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』は、音楽ツアー史上初めて10億ドル(約1,497億円)を超える興行収入をあげることが見込まれている最新ツアー「The Eras Tour」を映画化した作品。

画像: 映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』が公開中

 日本語で「時代」を意味する「Eras」をタイトルに冠したこのツアーは、テイラーがこれまでにリリースしてきた10枚のアルバムを「時代」として10個に区切り、アルバム=時代ごとに衣装や演出を変えながら、そのすべての時代から楽曲をパフォーマンスしていくという壮大なツアー。本作には、同ツアーより今年8月に米・カリフォルニア州のSoFiスタジアムで行なわれたライブの模様が収められている。

 規格外の規模のステージや、テイラーの圧巻のパフォーマンスが垣間見られ、先立って公開された予告編でテイラー本人が語るように、1stアルバム『テイラー・スウィフト』から、最新スタジオアルバム『ミッドナイツ』、そして現在、テイラーズ・バージョンとして再レコーディング中のプロジェクトで新たにレコーディングされた大ヒットアルバム『レッド』や『1989』まで、テイラーの17年間の音楽活動の集大成と言える、誰もが知る名曲が目白押しのコンサートフィルムとなっている。

『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』のサク読みレビュー

 「高校時代に戻りたい?」。テイラーがそう語りかける場面があるが、本作を観るべき理由はそこに詰まっている。

画像1: 『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』のサク読みレビュー

 10枚のアルバムで10の時代を経験してきた彼女だが、それはファンも同じ。高校時代から何から何まで、彼女の曲に支えられながらここまでの時代をサバイブしてきたはず。本作は、10作から奏でられる楽曲を通して、楽曲との思い出やこれまでの人生を追体験するような、テイラーからファンに授与された、10冊の卒業アルバムのような映画だ。

 だからこそ、来年の来日公演のチケットを確保できた幸運なファンの中には、先に映画で観てしまうことを不安に思っている人もいるだろう。

画像2: 『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』のサク読みレビュー

 一番カッコいい部分はそこだ。だって、まだワールドツアーの大半をやっていないのに、先に映画を世界で同時に公開してしまったのだから。生でのライブに絶対的な自信を持っているからこそできることで、演出の細部まで観られる映画館ならではのVIP SSS+席で先に体験させてもなお、生ではそれを超えてくることを約束しているのだ。

 テイラーがライブでガッカリさせることはない。それはファンが一番知っていることだし、本作はそれを最高の形で証明している。

<作品情報>
『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』
■監督:サム・レンチ
■出演:テイラー・スウィフト
■上映時間:2時間49分
■配給:東和ピクチャーズ
■原題:TAYLOR SWIFT: THE ERAS TOUR

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