唇が乾燥する原因は“リップクリーム自体”にある?
皮膚の薄い唇は、乾燥や紫外線によるダメージを受けやすいパーツ。そのため、秋冬などの乾燥する季節になると、唇のうるおいを保ってくれるリップクリームを愛用する人が増えるけれど、じつはリップクリームであれば何でもいい、というわけではないそう。
米コネチカット大学教授で皮膚科専門医のマルティザ・ペレス博士によると、とくに唇が荒れているときに注意したいのは「ワセリン」や「ジメチコン」などの成分を含むリップクリーム。
ぺレス医師いわく、ワセリンやジメチコンなどの保湿成分は密封効果が高いため、水分の蒸発を防ぐのにはうってつけの成分。その一方で、「これらの成分は、すでに唇に入っている水分を閉じ込めるのには役立ちますが、それ自体が水分を補給したり、乾燥を治療するような修復作用をもたらしたりするものではありません」と米SELFで指摘。
そのため、すでに乾燥で唇が荒れてしまっている状態のときに、ワセリンやジメチコンを含むリップクリームを塗っても、あまり効果は期待できないとぺレス医師は言う。
唇の乾燥を改善するコツ
米ニューヨークにあるマーマー・メディカルの認定皮膚科医であるレイチェル・ウェストベイ医師によると、すでに乾燥で唇が荒れている場合は、水分補給成分を含むリップクリームを選ぶのが良いそう。
とくに保湿効果の高い「シアバター」や「ホホバオイル」、水分を保持する“保水効果”に優れた「セラミド」や「ヒアルロン酸」などの皮脂膜の保湿をサポートする成分が含まれているリップクリームを選ぶと理想的だとウェストベイ医師は助言する。
ちなみに、ウェストベイ医師のオススメは、Aquaphor(アクアフォー)の「ヒーリングオイントメント」。シアバター、ビタミンC、E、プロビタミンB5、カモミールエッセンスを配合しており、唇の乾燥、ひび割れ、荒れを素早く和らげ、しっとり柔らかな質感が長時間キープしてくれる。
これから本格的に乾燥するシーズン。リップクリームを塗っても唇の荒れが気になるという人は、プロの意見を参考にしてみては。