10月20日に劇場公開された映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で、7度目となるタッグを組んだマーティン・スコセッシ監督と主演のレオナルド・ディカプリオ。監督が20年以上にわたって何度もレオナルドを自身の作品に起用し続けてきた理由とは?(フロントロウ編集部)

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』にも出演するロバート・デ・ニーロからの推薦がきっかけ

 10月20日に劇場公開された映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で監督と主演としてタッグを組んでいるマーティン・スコセッシレオナルド・ディカプリオ。2人は長年にわたって多くの作品でタッグを組んできたことで知られ、レオナルドがスコセッシ監督の作品に出演するのはこれで7度目となる。

画像: 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』にも出演するロバート・デ・ニーロからの推薦がきっかけ

 2002年に公開した映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』で初めてレオナルドを起用して以来、彼を20年以上にわたって事あるごとに起用してきたスコセッシ監督だが、最初にレオナルドのことを知ったのは、最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』にも出演している、こちらも長年にわたって監督にとって欠かせない俳優である、ロバート・デ・ニーロから推薦されたことがきっかけだったという。

 スコセッシ監督がDeadlineに明かしたところによれば、1993年公開の映画『ボーイズ・ライフ』でレオナルドと共演したロバートから電話があり、「(レオナルドという)青年と仕事をしているのだけど、いつか絶対に彼と仕事をしたほうがいい」と勧められたという。「ロバートが誰かを私に勧めてくるのは初めてのことでした」とスコセッシ監督はDeadlineに明かしている。「『この青年は本当に素晴らしいよ』と言われたのです」。

マーティン・スコセッシがレオナルド・ディカプリオを起用し続けている理由

 もちろん、ロバートを通じてレオナルドを知ったスコセッシ監督が、今なお彼のことを自身の作品に起用し続けているのは、彼の高い演技力に惚れ込んでいるからこそ。「レオの素晴らしいところは、それこそが私たちがこんなにも頻繁に一緒に仕事をしている理由ですが、彼が非常に複雑で入り組んだ地点に入っていけるということです。その複雑さを通ることで、どういうわけか、私たちは明瞭なところへ到達することができるのです」と、スコセッシ監督はDeadlineに語っている。

画像: マーティン・スコセッシがレオナルド・ディカプリオを起用し続けている理由

 「大抵、それは彼の顔や目といった表情に現れます。私はいつも彼にこう言っていますよ。彼は生まれながらの映画俳優だと。私が彼の寄りの映像を撮影すると、彼は何も考えていなくても、私はそこにどんなことでも結びつけることができる。そうすると人々は、『おお、彼はああいうことに反応している』という風になるのです」と続けると、「カメラが彼の顔や瞳を覗き込むと、そこに何かがあるのです。たとえわずかな動きでも、私たちはそれを知ることができます」と監督は語って、レオナルドのすごいところは、カメラに映るわずかな表情の違いで、様々なことを表現できるところだとした。

 

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