今年3月にグローバルで発表され、2023年10月30日に日本でも発表された、ヒョンデの日本発売第2弾となる電気自動車「KONA」。モータージャーナリスト佐藤久実がひと足早く、韓国でテストドライブ。その概要をご紹介。(モータージャーナリスト:佐藤久実)

日本の道路環境にもマッチした、新作KONA

画像1: 日本の道路環境にもマッチした、新作KONA

 まだ日本での認知度は低めな「ヒョンデ」だが、フロントロウのユーザーは知る人も多いかも。というのも、昨年までの3年間、BTSがブランドアンバサダーを務めていたから。彼らが登場する韓国のCMを見て、あるいはコンサートに登場したヒョンデ製の可愛いロボットを見て、ヒョンデに興味をもったArmyもいるかもしれない。

画像2: 日本の道路環境にもマッチした、新作KONA

 しかしながら、昨年日本に導入された電気自動車IONIQ5は、ボディサイズも大きく、車両価格も479万円〜からと、いろんな意味で若い世代にはちょっとハードルが高かった。

 その点、KONAは、全長4,355mm×全幅1,825mm×全高1,575mm(本国仕様)とIONIQ5より一回りコンパクトなボディサイズのSUVで、日本の道路環境にもマッチしている。価格も399.3万円からと、かなり戦略的プライス。さらに、国の補助金もあるので、お買い得感は十分なはず。

画像3: 日本の道路環境にもマッチした、新作KONA

 ボディサイドを斜めに走る大胆なキャラクターラインはIONUQ5にも取り入れられていたが、個性的で、存在感も抜群。でも、IONIQ5ほど角ばっていなくて、全体的には角のない丸いイメージのやさしいデザインとなっている。

 そして、電気自動車ならではの、フロントグリルのない顔も特徴的。そして、エンジンが存在しないボンネットには、27lのフランクがある。

画像4: 日本の道路環境にもマッチした、新作KONA

スタイリッシュなデザインに注目

 広い室内は、スタイリッシュなデザインが印象的。運転席の前には、12.3インチのインパネと12.3インチのナビゲーションが統合されたパノラマディスプレーが広がる。そして、フロントガラスにスピードメーターやナビ情報などが映し出される“ヘッドアップディスプレイ”も備える。これなら、目線の移動なく情報を得られるのでドライバーのストレスも減り安全性も高まる。

画像1: スタイリッシュなデザインに注目

 運転席は無重力体圧分布によりカラダにかかる圧を最適化することで運転による疲労を軽減させる「リラクゼーションコンフォートシート」を採用。私、腰痛持ちなのでシートの良し悪しは体内センサーがかなり敏感に反応する。試乗時間は片道約2時間ほどだったが、ホントに疲れ知らずで快適にドライブできた。

 2列目のシートも快適。先代KONA(日本未発売)のリヤシートは狭いという声があったため新型ではそれを改善し、ヘッドクリアランスもレッグルームもゆったりしたスペースとした。また、シートバックの角度調節が可能、快適な姿勢で座れる「クラス最高レベルのリヤシート」を実現した。またラゲージルームもクラス最大の466lあり、リヤシートを倒せばさらに広いスペースとなる。

画像2: スタイリッシュなデザインに注目

 Hyundai モータースタジオゴヤンから、一般道、高速道路をドライブ。IONIQ5よりひとクラス下のボディサイズながら、機能・装備はまったく劣っていない。

 たとえば、ウィンカーを出すと、インパネ内のモニターに左右の映像が映し出され、レーンチェンジや右左折時の安全性に優れる。ブレーキの回生の強さを変えられ、ワンペダルドライブもできる。

 ARナビゲーションのおかげで知らない土地でハングルが読めなくても迷わず目的地に辿り着ける。全体的にホンワカした優しい乗り心地だが、高速での安定性も高い。

画像: モータージャーナリストの佐藤久実が、韓国Hyundai モータースタジオゴヤンへ取材に

モータージャーナリストの佐藤久実が、韓国Hyundai モータースタジオゴヤンへ取材に

 バッテリーは、航続距離は456Km(WLTCモード)の48.6kWと625Km走れる64.8kWの2種類から選べる。キャンプなどで家電に給電できるV2L、自宅に給電できるV2H機能も備え、電気自動車ならではの魅力も満載だ。日本仕様はディテールが異なるとのことなので、近々、改めて日本仕様の詳細をレポートしたい。

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