グーグルマップ(Googleマップ)に表示された“存在しない道”をたどった登山客が救助を必要とする事態に。(フロントロウ編集部)

グーグルマップに“存在しない道”がのっていた!?

 カナダのブリティッシュコロンビア州のフローム山で、道に迷った登山客が救助される事案が相次いでいる。救助隊員によると、いずれもグーグルマップ(Googleマップ)に表示されている“存在しない道”をたどったことが原因だったという。

 バンクーバーに拠点を置く山岳救助隊のノースショア・レスキューは、つい最近もフローム山の頂上に登ろうとしていた登山客が、フローム山の裏側の崖で立ち往生しているところを発見したとフェイスブックで明らかにした。ノースショア・レスキューによると、問題の地域には登山道がなく、非常に傾斜が急で、断崖絶壁があちこちにあるそうで、「過去に死亡事故があった場所で、とても危険です」としている。

 なお、グーグルマップに“存在しない道”が表示された理由は不明で、ノースショア・レスキューが以前、グーグルに問題の道を削除してほしいと連絡したがすぐには返答は得られなかったそう。ただ、ここ数ヵ月のあいだに何人もの登山客が被害にあったこともあり、ようやく要請が受理され、削除されたと米Insiderは伝えている。

 グーグルの広報担当者は、Insiderを通じた声明で問題の道が削除されたことを認めると同時に、「私たちは第三者の情報、画像、地域からのフィードバックなど、さまざまなソースを使用してグーグルマップを更新しています」と述べている。

 ちなみに、ノースショア・レスキューは、これから山に登ろうと思っている人たちに対し、ハイキングではGoogleマップの使用を避け、代わりにCalTopoやGaiaなどのアウトドア向けに設計されたアプリ、または紙の地図とコンパスを使用するようアドバイスしている。

 また、ハイキングのナビゲーションを携帯電話に依存している人は、予備のバッテリーを用意し、事前にハイキングを予定している地域を調べて、地形や登山道が利用可能かどうかを確認するよう注意を促した。

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